日時:12月4日~5日
天候:晴れ! 風:土曜夜強風 日曜風ほぼ無し
参加者:上荒磯L/奥田(記録)
コースタイム
Day1 11:00竹宇神社ー笹ノ平分岐点13:00ー刃渡り14:45ー16:00五合目小屋跡地BP
Day2 06:00五合目小屋跡地ー6:20六丈の沢下降ー7:30坊主の滝取りつきー9:00二俣ー
10:00奥千丈の滝ー12:30奥ノ滝ー16:00甲斐駒ヶ岳山頂ー18:00BP(撤収)18:30ー竹宇神社23:00

寒くなり始めてから黄連谷アイス行きたいなー思っていて装備も揃え、技術はどうあれ気持ちだけは十分。氷が付いているか記録を漁っても今年分が無かったので氷結確認と称し、気持ちを静める為に行ってきました。
結果バッチリ氷付いていて、今シーズン私達が初か!?と思いましたが前日(多分)のソロのトレースが一本あり、それも参考にさせて頂き天候にも恵まれ最高のアイスクライミングを楽しむ事が出来ました。
Day1
テントに登攀具、食料にお酒 ザックは重いが足取りは軽い。今回の為にかっちょいい平井さんが使っていたので真似してカリマーの60Lザックを新調した、ついでにアウターも買ったのだ。これで登れなかったらカッコ悪い、装備によるプレッシャーもありつつ頑張ろうと神様に誓う。
神社でお参りをしていざ、長いと評判の黒戸尾根へ
登山POST有
ペースをあまり上げずにまったりと登る。雪は無いが、霜柱や落ち葉に隠れた石に足を取られる
そいや五合目に雪あるのかな? 気になってすれ違ったお兄さんに聞くとはっきりと 無い と
やばい、水は300mlしか持ってない ので あとはビールが1Lとワイン一本
道中軽く積もった雪や氷をビニール袋に詰めながら行く事にした。
なかなか集まらなく、最悪水なしで夕飯にして明日朝に沢で飲むしかないかなーとか話してました。
霜柱も溶かそうよ!って言ったら流石に土っぽすぎてヤダと言われる。
帰り道この落ち葉に泣かされる 刃渡り
黒戸山の北斜面にはうっすら雪はあり、五合目テン場から10min位の所に沢山ではないがつららがあった。
せっかくかき集めながら登ってきたのに。。ともかく水は何とかなりそうだ
12/5時点で五合目はお兄さんの言う通りまったく雪はないので、水は黒戸北斜面の雪やつららを取りに行くか担ぎ上げるのを推奨します。
テントは私達のみでした
お待ちかねの夕飯、乾杯からつまみ、はるさん特性のトマト鍋&リゾット美味しかった。ビールにワイン担ぎ上げたかいがありました。
テントの中で新調した私のカリマーのジャケットが無いと探していたら誰かさんのお尻の下にありました、、、流石に辞めてください
俺のカリマーが・・。
明日も早いので早めの就寝としましたが、夜中風がとても強くテントが飛ばされるかと。稜線はえらい事になっていたでしょう。
Day2
03:00起き 遅くても04:30には出発の予定でせっせと朝食作ったり身支度をするが、何回起こしてもまったくパイセンは起きず 体調も悪そう
もうあきらめて私も寝っ転がる。
結局出発は06:00に 五合目から下降はせず、20min位登って六丈沢の下降ポイントから

この沢は坊主の滝の上にあたる沢でもし時間短縮等で坊主の滝を省略するのであれば対岸へ渡れるときに渡っておかないとトラバースには苦労すると思います。
坊主の滝の下にも懸垂せず降りる事も可能
道中滝発見 登られてるのかな? 目の前はトラバース困難かと 奥が坊主の滝の上
07:30 坊主の滝取り付きへ 良かった!凍ってるじゃん! 多少薄い所もあるけど登れる感じ
テンションが上がります
私はアイス2回目、今日はハルパイセンにリードしてもらい、フォローで行かせてもらう事にした。
計2ピッチ
1P目30m 階段状の段差を越える、氷の付き方がまばらで厚さもあまりない、スクリューを打つのは慎重になったでしょう。
2P目30m こちらも同じくらいの難易度 氷がやらかい為、バイルもアイゼンも良く刺さり立ち込めた。
9:00 二俣 サクサクっと二俣へ、左俣と右俣に分かれる所ですが左も凍ってましたよ!平井さん!
左俣も凍ってます!
傾斜の緩いルートもアイゼンをしっかり効かせ確実に標高を上げていく、バイルの刺さりも良く楽しい。
二俣から右俣方面を
道中水が噴水のように飛び出していた 喉を潤す
二俣から少し行くと奥千丈の滝へ
ノーロープで挑むが私の選択したルートが多少被っていて横に移動しようとしたらアイスの横移動ってめっちゃムズイんですね。ふくらはぎも腕もパンパンになり、下を見たら死を感じ動けなくなってしまった。何とか持っていたスクリューでセルフを取りロープを出してもらい突破しました。 アイスは怖い
思い返してみても今回の核心は奥の滝中断部だったかなと思います。
傾斜はそこまででもないですが1P40mほどあり、氷が薄かったり、岩に当たったり、氷があってもとても硬かったりとなかなかバイルが決まらない。時間かけたらテムレスは凍り、手は激痛。テンションかけそうでした。リードしたハルパイセンすげ
このくらいから雪があり先行者(ソロ)のトレースが目立つようになってきた。
時間も押していた為、ありがたく使わせてもらう。
トレース途中傾斜のある一枚岩の上に15cm位の積雪がある場所に震え上がる。氷も張って無い為アイゼンも滑りバイルも刺さらない。 草付きや 岩の隙間を雪をかき分け見つけ出し なければ南無三 岩にアイゼンをじわっとかけ立ちこんだ ロープ必要と思うが支点なんか取れないしリードは怖いかと。
ここまでで怖いポイントは終了、約標高2500m 沢を通るルートもあるが雪もすねまであるしトレースは支尾根に続いていたので真似する事にした。 このまま詰め上げると甲斐駒北側の稜線出てしまうので黒戸の登山道側に抜ける為、沢を横切り稜線に向け登る事にした。
雪が多いので支尾根へ 尾根から少し下降して詰めへ
振り返ると絶景が、よくよく思い返してみてもお日様がずっと当たらない沢だったなと、こんな天気いいのに
八ヶ岳に信さん濱野さんがいるはず 手を振ったけど気が付きました?
あともうちょい 富士山かっこいい やっと稜線で笑顔
16:00 無事完登となりました。絶景!
逆光!

帰り道にハルパイセンが声を上げる、なんだろうと見てみると雪面に 「ハルLOVE」の文字が
どうやら同じ山域に別の会のお友達がいたそうでサインを残してくれていたようです。これにはハルパイセンうれし泣き、テントに戻っても行動食がおすそ分けされていました。こちらは訳あって私が頂いたので この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました!
うれし泣き
下山は噂には聞いていたが本当に堪えた、重いザック、靴擦れ、落ち葉で隠れている岩や根でバランスを崩す等々 疲労した身体には酷な下山となりました。
次はリードしたいのでまた来たいと思います。はるさん付き合ってくれてありがとうございました!
おしまい
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