記録:奥田
今年のGW、バックカントリーで剱岳
2022.5.3 ~ 5.5 劔岳 大脱走ルンゼ BC | 茅ヶ崎山岳会 (chigasaki-alpine.club)
に行った時に、己の体力不足+@でパートナーの足を引っ張ってしまった事を反省し、体力向上を目的として地元丹沢の大山、鍋割山での訓練を今でも続けている。
一部の先輩方からブログに書いてとの声があり、恥ずかしながらも40歳目前のおっさんの訓練記を脚色し記す事にした。
遡る事GW、剱岳のBC帰り道にパートナーに聞いた。
お「どうやったら相原みたく強くなれるんだ?俺はもう足をひっぱりたくない」
あい「体力を付けるしかない、家系ラーメンを食べて、沢山登る、これを繰り返すしかない」
お「!!?・・・家系??そこ大事なん?」
あい「超大事」
お「わかった。。」
と嘘か本当かわからんが 絶対的な強者が言うのだろう 私は信じてやってみることにした。
Mav [Don’t think, Just do. ] マーべリックの言葉も思い出す。
確かにどんな状況でも元気な人は生存率も上がるだろうし、精神への影響も体力あってこそだ。頑張ろうと心に誓う
◆大山編
朝や仕事終わりなど、時間が余り取れないサラリーマンの為、手短に登れる大山(日向の林道ゲートから山頂石碑)までをまずは黙々と登ってみた。
このルートは二年前山岳会に入った時からお世話になっているルートで当時のタイムも図っていたから比較もしやすかった。
コースタイムは ヤマレコ上で
山頂まで3.5時間ほどと えらい遅いなとも思ったが、とりあえず参考にさせてもらう
まだ山をやり始めたころは20kgほどのザックを背負って2時間45分と絶望的な貧脚であったが、とりあえず空身でさくっと登ったところ1時間30分位で山頂に行けた。
身体的には余裕であった為本気で登ったら一体どのくらいのタイムなのだろうともう一本登ってみることに
結果は1時間15分と大幅短縮。 このタイムアタックが楽しくなってしまい一人トレランレースが開幕した。
せっかくなら心拍数も測りたくなり、Iwatch を購入し いざ!
登っては
厚木家に
登っては
吉村家に
これを何度も繰り返すが タイムがサチって来てしまいなかなかモチベーションが上がらない
タイムは1時間3分とか5分とか 心臓が爆発しそうなくらい追い込んでも一時間を切れない・・。
言われた通りに家系ラーメンも食べている、最初は麺柔らか目じゃないとお腹を下していたが今では普通で完飲できるまでになった。 胃は確実に強くなっているはずだ しかしこのラーメン旨すぎる。。登山よりこの塩分とカロリーの化け物を食べたいが為に頑張っているのかもしれない。
増え続ける体重の原因はラーメンのせいと思うようになり多少控えてしまったのも事実だがこれが間違っていた事に後々気がつく。
そう奴は週三で家系を食べている事が解ったのだ、最近はPP(ポールポジション)といって
開店前の行列の一番目を取る始末。あの男の強さは家系から来ている事は間違いない。
参考までに一度お願いをして、この大山アタックをやってみてもらった。しぶしぶで二度とやらんからな!と言われたが一発目で驚愕のタイムを叩き出す。
なんと 53分台
本人いわく50分は切れる との事
もう圧倒的でめまいがした。
引き続き言われた事を守って登る日々が続いた。
ある時、撮り貯めたデータを眺めていたら、心拍数に乱れがあることに気づく
勾配に合わせて多少ばらつきがあるのは分っていたがここを一定にして、かつ全体的にも特に序盤はもっと心肺高めても大丈夫じゃねと自分なりに分析をして
早速再アタックへ
結果59分25秒 ようやく目標であった一時間を切る事が出来た。
本当嬉しくて速効で下山して厚木屋へ行き祝杯を上げた。
しかし夏前位だったろうか、この登り調子の所で、ヘルニアになってしまい三カ月のドクターストップを食らう。 因みに登山がきっかけではありません。
とても悲しいが山行も我慢し、腰の治療に専念した。 しかしラーメンだけは食べる始末 体重は更に増えた 泣
◆鍋割山編
秋になり身体もトレーニングに耐えれる位まで腰が回復したので次は冬山に向けて歩荷トレーニングだ と息巻く
そこで茅ヶ崎山岳会としてもゆかりのある鍋割山の 水上げボランティアをやってみる事にした。
過去の山行歴はこちら
茅ヶ崎山岳会ブログ: 2017.11.17 冬山入山前の儀式『鍋割山歩荷』 (chigasaki-mt.blogspot.com)
茅ヶ崎山岳会ブログ: 2017.11.8 ボッカトレーニング(年末年始の北鎌に向けて (chigasaki-mt.blogspot.com)
茅ヶ崎山岳会ブログ: 2017年 歩荷収め? 106キロ 丹沢 鍋割山 (chigasaki-mt.blogspot.com)
最初は遠慮して大五郎3つ 12kg位?を背負って登ってみる。
割とサクサク登れて1時間4分 とまだまだ足に余裕がありそう
ザックが小さくて水が入らないのでモンベルの100Lザックを引っ張りだして別の日に再トライ
この時確か大五郎11本と2L一本だったかな ザック入れて48kgほどと思う
これが本当に堪えた、初めての40kgOverの重荷にお尻や特に肩が痛くて悲鳴を上げる。
二時間以上かけてえっちらほっちら休みまくりながら山頂へ行き 鍋割山荘前で水をザックから出していると他の登山者からすげーとか言われた。 ちょっぴり優越感に浸る。
たまたま小屋主の草野さんが出てきた所で 水ありがとうねー と本数を数えて 再度ありがとうー!と声をかけてもらえた。なんかとても嬉しい気持ちになり鍋焼きうどんを注文する。
うどんの受け渡しの際にサービスでアクエリアスを頂けて、私はいいですよー好きでやってるだけなんでー と言っても引いてくれずありがたく頂戴した。
それから何度も水を上げて通い詰め、紹介もあり正式にボッカのお手伝いさせてもらえる事になったのが最近の私のホットニュース
冬の北鎌尾根に向けて後悔ないように鍛えておこうと思う。60kgは担いでみたい
それにしてもこの時期の景色は最高だ、山をやってて良かったと心底思う。
以上 おっさんの訓練記でした
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