参加者 大善、ドラツーたなみー、嶋、よっしー(投稿)
週末、予定していた山行が流れ急遽、上高地のアイスクライミングに同行させてもらいました。
大善さんは茅ヶ崎山岳会でも上級者なので、この企画に手を挙げてよいか確認すると『上高地は大丈夫だよ〜』と気持ちよく快諾してもらいました。その夜は久しぶりにウキウキして過ごせました。
初めての残雪の上高地in。大正池に映る奥穂高に迎えられ、気持ちが膨らむ。これ見れただけでも来てよかった。そんなこと口にしたらハードル低すぎて呆れられるなぁと思いながら同じような写真を何枚も撮ってしまった。
テントを張り11時30分に出発。今年は雪が少なくて、中千丈に何回か来ているドラツーたなみーさんも取り付きのルートが雪がなくて分かりづらいと言っていた。先行者の踏み跡について行くと『クライマーズほいほい』に引っかかったり、急斜面では大善さんが心配してくれ犬の散歩のようにロープで繋がれたり、こういう経験がない私には全部がとっても新鮮。これだけでも来てよかったとまた思ってしまった。
ようやくZに到着。90度以上ありそう。無理だなぁと思いつつ眺めていると『ビレイしたことある?』『ええっ〜!今それきくの〜!?』と大善さんの心配も無理ないなぁと笑ってしまった。
大善さんは安定して上がっていって、私はといえば3回打ち込んで腕がパンプ。大善さんに教えてもらい2回チャレンジするも歯が立たず終了。
一角獣1ピッチに行っていた嶋さんとドラツーたなみーさんと合流。ドラツーたなみーさんは的確な指示で嶋さんをサポート。教え方上手です。Zでの腕の疲れがあったけれど、私もこちらでは楽しく遊べて大満足。
帰りはショートカットするため行きとは違う道となりゴルジュの横を懸垂下降することに。アイゼンつけて懸垂下降するのは初めてでビビる。下ってみるとそんなに高くないけれど下りるときはとても高く感じた。こんなんで山岳会にいていいのだろうかと自問自答しながらテントに戻り宴会スタート。食担は大善さんお勧めのモランボンのキムチ鍋。お野菜たっぷりで〆には餃子で満腹満足。先ほどまでの自問自答は宴会が始まると跡形もなく流れ消されてしまいました。
翌朝は一番に取り付きたいので7時30分に出発。ハバネロのアプローチは取り付きが急で、ここに来るまでが大変だったけど一番乗りできた。リードは大善さん。降りてきたら『一番難しいルートで行って楽しめた。上のほうが核心だよ。Zよりこっちの方が手応えあるよ』と満面の笑顔。普段、高難度のところに行っているので、今回物足りないんじゃないかと昨日尋ねたら『今回は思い出作りだから』と言っていたけれど、大善さんのこの嬉しそうな顔を見て一安心。
嶋さんはダブパーカーをつけずビレイしていたので一本目は寒さで途中までだったけれど2本目は完投。さすが嶋さん。私は一本目より2本目の方が上の方まで行けたけれど右に寄りすぎて岩とアイスに挟まれて困ってしまった。結局、完投できず今度は降りる時にどうしていいか分からずクライムダウンみたいなことをして、振られて宙吊りになってしまった。下りると大善さんが『ああいう時はもっと左に行って下りるんだよ』と教えてくれた。降りる時にそうかもと頭をよぎったので、そうすればよかったと反省。
私が登り始めの時に川崎の山岳会のご年配の方たちと若いパーティ2組が来られ待たしていたので恐縮。ドラツーたなみーさんがロープ回収の時に、ルートを変えて右横からリードする73歳の逞しい登りを見て『あれが昭和の登り!』と嶋さんと見入った。下山ではみんなは普通に歩ける斜面も後ろ向きになりながら12時ごろテントに無事帰還。
何本もできなかったけれど難しい所にチャレンジできたり急斜面のアプローチや宴会と楽しく満足した二日間でした。運転から食担、ロープまで何から何までお世話になった大善さんに感謝しつつ帰路につきました。ありがとうございました〜!
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