メンバー:鈴木、平島(記)
8/11 奥只見ダム~袖沢乗越~芦安沢出合
8/12 芦安沢出合~丸山岳~メルガ股沢(標高1200m地点)
8/13 メルガ股沢(標高1200m地点)~袖沢乗越~奥只見ダム
元々は御嶽山の兵衛谷へ沢登りへ行く予定であったが、標高の高い大きな沢で台風の影響を受けると怖いと臆病な性格が出て、転進することとした。転進先は鈴木さんから提案のあった丸山岳をぐるっと周回するように沢を遡下降するこのルートとした。
アブ、蚊、激藪が待ち受けること必至。8/10の前夜発とし、心して向かうこととした。
山深い奥只見の中枢へのアクセスだが、新潟県側から奥只見ダムへ抜けるシルバーラインを使うことでそれほど遠いとは感じなかった。トンネルは偉大。
防虫ネットを装備していざ出発。北沢の河原の脇へ至ると、さっそくメジロアブの大群をお供にしながらの行動となる。
袖沢乗越周辺でアブから解放されるも、メルガ股沢に近づくと再度アブの大群と行動を共にすることになる。しかし、ここはせっかくの美渓。アブにも慣れてきたところ、美渓を堪能しながら進む。
途中、熊や釣り師に遭遇したりしながら、予定通り芦安沢の出合を泊地とする。夕飯は鈴木さんの釣ってくれた岩魚を焼いたり燻製にしたり汁にしたりと堪能。
日が暮れると見事にアブがいなくなり、それと同時に大量の蚊が発生。ツェルトの中で明かりを付けたら大量の蚊がいて眩暈が。鈴木さんがパチン、パチンと叩いて応戦し、ツェルトの隙間をふさぐ音を聞きながら、平島は疲れから眠りについた。夜中も鈴木さんが蚊に応戦している音が聞こえ、朝になったら顔がボコボコになっているのだろうなーと思っていたが、それほど刺されていなくてよかった。
翌朝は4時起き、5時半発。芦安沢はそれほど難しいところも無く、源頭へ。
藪を漕いで漕いで稜線へ。稜線は激藪の為、北東斜面の藪の薄いエリアを縫って丸山岳を目指す。さずが鈴木さん、藪山の歩き方を心得ている。尊敬。
藪を抜け、いよいよ丸山岳の山頂へ。
そこは池塘の広がる天国でした。
丸山岳の山頂で一夜を過ごしたい気持ちに駆られるものの、このような素晴らしい山頂に負荷をかけるのは忍びなく、メルガ股沢を下降することとした。標高1200mまで降り、鈴木さんが良い泊池を見つけてくれて、そこで幕を張る。
翌朝は朝陽に照らされる美渓に後ろ髪をひかれながら下山するだけ。
袖沢を渡渉しお約束のアブの大群をやり過ごすと、駐車場の手前で夕立に遭遇。ブナの大木の下で雨宿り。袖沢の渡渉前に夕立に会っていたら増水して大変なことになってたかも。早めに下山してよかった。
アブや藪など苦難も多い山行でしたが、奥只見の良さを感じることができ、また山屋としての深みを増すことができた山行となりました。
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