期日:2024-12-22
山域:八ヶ岳
参加者:海保テディ、Monica(投稿)
装備:ダブル60m
行程:美濃戸6:30-赤岳鉱泉8:00-登攀開始10:00-回収14:45-美濃戸17:00
12/21-22で茅ヶ崎山岳会八ヶ岳合宿が予定されていたが、泊まりで行けなかった日曜日日帰り組は大同心大滝に向かいました。
この週末はとっても寒くなる予報でわたしはぽかぽかの城ヶ崎に行きたいなぁと心がブレておりましたが、近々カナダのアイスをやる予定があるテディには冷え込む予報なんてなんの揺らぎも与えず、、、。ジャブでヤマテンの赤岳山頂の-20℃予報を送っても、「寒そー」とだけ返ってきた。行かない選択肢はなさそうだ、、、
赤岳鉱泉に着くと泊まり組で遅出発の仲間たちに挨拶して、たまたま居合わせた山登魂の友人ともお喋りしてたらすっかり身体が冷え切り、準備するのも億劫だ。
裏同心に行くか迷っている仲間から、「寒そうですがほんとに行くんですか?」にも、テディは動じない。
大同心大滝へ向かうトレースはなく、ラッセルだ〜!貸切だ〜!とテディは楽しそう。
大滝が見えてきて、抜け口箇所はまだまだ未発達そうである。
大同心ルンゼ自体の初登者は不明だが、氷柱左ラインは廣川健太郎さんと、武藤さん(当時:JECC、現:茅ヶ崎山岳会)が1981年12月26日に登攀している。今から43年前だ(!)
後から別パーティーもいらっしゃって、氷をシェアすることになった。アイス上手くて好青年なお二人だったな〜。
テディは本日おろしたてのダートで蹴り込み、また初卸のスーパーフリーアルパインジャケット、ナノエアジャケット、そしてバラクラバにバイルのピックときた。新調ばっかしてアイスの入学式じゃん!
頼れる先輩にトップロープを張ってもらい充分練習できたので、次回リードする準備万端だー!意外と風は強くなく、わたしはダウンパンツまで持って行っていたので快適だった。晴れ間も時々見え太陽がでるととても暖かい。スノーシャワーが心地よい(?)
せっかくなので、2人ともお召しになっているパタゴニアの
ハードシェル「スーパーフリーアルパインジャケット」
アクティブレイヤー「ナノエアフーディー」
「バラクラバ」
についてレビューしてみる。(パタゴニアのまわし者ではありません!)
ハードシェル「スーパーフリーアルパインジャケット」
山渓オンラインでジャンボさんのレビューが載っていて(アイキャッチがすごくいい)、スーパー気になっていたこのジャケット。
「完全なPFCフリーを実現し、過酷な環境下で機能するアルパイン・シェルが誕生。パタゴニアとゴアテックスが手を取り合い、たどり着いた新境地とは?」
そう、ゴア社とタッグを組んでいるシェルなのだ!少し水の滴りがあり、スノーシャワーも爽快に浴びれた今日の大滝では、こちらの防水機能が良い感じに試せました。雪も水もジャケットの表面を滑り張り付かない。生地の丈夫さも保ちながらアックスの振りにも干渉しない裁断と生地質は安心してがしがし使えそうと思った。1番びっくりしたのは、フードのインサレーションの効果だ。フードの内側にふわふわした頭にフィットするインサレーションが施されており、ジャンボさんもヘルメット無しで稜線を歩いている時暖かくて気持ちよかったと書いている。ただ、いや、このシェル使うシチュエーションってだいたいヘルメット被ってるから要らないっしょって思っていたら、なんということでしょう。ヘルメットの上から被っても暖かい!!!ヘルメットにインサレーション部分が密着して風が入りにくいためか、すごく暖かかった。良いじゃないかインサレーション!あと、内側のお腹周りにあるメッシュポケットも色々(手袋とか)入れることができるので気に入っている。
ここまでベタ褒めしましたが、わたしには合わないところも勿論あります。
まず、ポケットがウェスト部分にあるということ。これがハーネスにやや干渉して使いづらい(身長が低いせいもあるかもしれませんが)。これが両サイドチェストポケットだったらめちゃくちゃいいなと思った。
そして、ジッパーがかたい!手袋してると本当に付けづらい。なんかコツがいる感じで、ジャケットの脱ぎ着がすごく億劫になる。ジャケットをずっと着たままで行動するシーンであれば、ジッパーに耐久性があり良さそうであるが、ジャケットより内側のインナーの着脱が頻繁にある場合の山行では、このジャケットは使わなさそうだ。。。
最後は超個人的だが、カラーが渋め。わたしのは前モデルのやつなので、カラーブロックになっているがそれでも渋い。なんだか顔も渋く見える。個人的にはパキパキカラーが好きなのでカラバリに一色パキッとカラーがあるといいなぁと思った。ただし、テディのメンズものは似合っていてめちゃ良い感じなので着る人に寄るのは間違いない。わたしはまだこのジャケットの色が似合うくらい人生の深みもエグみも足りていない様だ。
アクティブレイヤー「ナノエアフーディー」
化繊で軽くストレッチ性もあり、汗抜けも最高、保温しながらの体温コントロール性に優れているこちらを今回初めて使ったが、結果、良い!の一言だ。パタゴニアの化繊で周りでよく見かけるのはダスパーカーだが、わたしはあれ嵩張るので苦手。そもそも使う用途としてはジャケットの中に着るインナーと、ジャケットの上から着るアウターなので比べられないが、パタゴニアのお気に入りの化繊を聞かれたら迷わずこれと答えそうだ。今回のアイスだとずっと来たまま行動出来たことと、全くオーバーヒートを感じなかったことが星5つの大きな理由だ。ナノエアの下は、パタゴニアのキャプリーンエア(現在は販売してなさそう)というニットぽいベースレイヤーで、これと、ナノエア、スーパーフリーアルパインジャケットの3点はアイスの三種の神器になりそうだ。
「バラクラバ」
最後に、え、それもパタゴニアだったんですか?またオソロかよーっとなった、同じクラスのカップルが実は今日靴下おソロでした的な隠れペアルックだったバラクラバ。テディはウェブで実物見ずに購入して、届いて見たら「向こう側避けとるやん!うっす!!!」と使用前はウェブで買ったことを後悔していたらしいが、今日おろしてみての感想「あったかい!!!」。
わたしの好きなポイントはこの薄さだ。ニット帽と重ねても暑くなり過ぎず、ヘルメットがパンパンにならないところがよい。また、ネックゲイターも大体併用しているので首周りのオーバーヒートも防げて使いやすい。しまう時は小さくコンパクトになる。これは今後も継続して販売して欲しい製品だ。
と、いうことで、製品が良いからかぶってしまっただけであり、決してお揃いになりたくてなっている訳ではないことをしっかりと書き残し、本レビューを〆たいと思います!誤解なきように!
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