期日:2025-03-08-09
山域:赤沢岳
参加者:Monica(投稿)、まっしー(会員外)
天候:3/8晴れのち曇り、3/9晴れ北西風
行程:3/8 8:00ゲート前-9:30扇沢駅-10:50屏風尾根取り付き-14:30稜線直下イグ洞ベース 3/9 6:40ベース-8:00中尾根取り付き-16:20P2終了-17:30ベース-20:30ゲート前
スバリ岳もイグ洞泊もわたしは始めてで、今シーズン1番充実した山行でした。
舗装路を歩いて1時間半、、、少しでも気分転換になればと後ろ向きに歩いてみる(これは結構みんなやっているはずだ)
舗装路から外れ雪道になる時に2泊で赤沢岳に行ってきた3人パーティーとすれ違う。駐車場に車がいっぱい停まっていたが、トレースはあるようだ!
よく締まって歩きやすかったが、わたしの足取りは重く、屏風尾根に3〜4時間かかってしまった。
本日赤沢岳を登攀するか駐車場で話し合い、天気は下り坂だから登攀せずにイグ洞(イグルー+雪洞)を作ろうと元北海道の民から提案された。テントは置いてって軽量化だ!
「イグルーも雪洞も宿泊経験ございません!やり方を教えてください!」
登る時とセイコーマートで買い物する時以外ダイオウグソクムシの速度でしか動かないまっしーだが、イグ洞作りは早かった!
広い雪洞で暖かく、設営でビッチョビチョになったオーバーパンツも乾いて快適に過ごせた。なのにアプローチの疲れと前日の寝不足で次の日の朝はなかなか起きれない。。
稜線は風が強く、朝一の赤沢岳は雲で覆われていて寒そうだ。我々は赤沢岳よりは薄い雲のかかるスバリ岳を目指して強風に煽られながら稜線を進む。
遠くから見ていたらあれが中尾根だと分かっていたのに近くなると分からなくなった。この頃には雲がとれて綺麗なスカイラインが見える。
わたしは取り付きを間違えて違うところに行きそうになったが、パートナーが正してくれて、無事中尾根まで辿り着く。よくこのエリアに来ているまっしーが、雪が多いみたいと言っていた。
1P 50m まっしー
ベルクラからスラブ状フェース立木でピッチきる
登っているうちにここにも稜線を超えて朝日が当たり始める。
草付きを超えて1〜2mほど左にトラバースするところでスタンスがなく、ライフが減った。
「雪が付いて悪くて冬壁って感じだ〜」とリードは嬉しそう。
2P モニカ 30m 草付きを抜ける
3P コンテで P4基部まで
4P 30m まっしー
左側の傾斜の強いフェースを1段超えて直径5センチ立木とカムで
5P 60m まっしー
リッジの広い凹状基部まで 残地ハーケンとカムとフレークにタイオフ
6P 60m まっしー
かなり脆くはなかった。ロープいっぱいに伸ばし、ピナクルで切る。
このピッチは自分がリードしようと思っていたけど、なんだか悪そうだし、パートナーにもそこまで信用されてないので行けなった。。
7P 40m まっしー
スラブ状フェースから簡単なリッジへ。左手からスラブを登りリッジに突き当たると不安そうな声が聞こえる。
まし「本当にこれかなぁ?とても3級のリッジには見えないけど、、、」
もに「下からもそんな簡単に見えないよ〜でも他にそれっぽいとこないからそこじゃない〜?」
スタンスも雪で覆われて怖かった。リッジに乗ってしまえばⅢ級か、となるところでも雪があると分からなくなってしまう。リッジに乗る一歩でまたライフが減った。
残り1Pだが、時刻は14:30をまわっていたので一旦止まって話し合い。まっしーは翌日テレワークでないことが気になり残業するかどうか真剣に悩んでいる。今日のコンディションだと最後の1Pはかなり時間がかかりそうだが、撤退するにもとりあえずトラバースしてから決めようとなった。
8P 30m まっしー コルまでトラバース
基部から最後のピッチを見上げて、こりゃあ大変そうだあと言い合いながら、パートナーの決心がついてそのまま続行することに。
9P 30m まっしー 最後の核心
半分くらい進んだまっしーからすぐそこかもーと聞こえてきて安心する。まだ30分も経ってないから意外とさくっと抜けれそうだ。
それから右に回り込んで、30分、1時間経とうとするが、なっかなかロープが出ていかない。姿は見えないけど、雪がばらばらと落ちてっているのだけが分かる。奮闘しているようだ。
ようやくコールが聞こえてフォローを始める。まずアイスフックが決められたあとの1箇所、スタンスが全く分からずなんで落ちないか分からないまま進み残置ハーケンがあるところまで。そこから右に回り込むところからなんだこれっ!このピッチまでライフが減り続けていたのはすべて序章、フォローでここまで上がってきて、やっとリードが格闘していた内容が一部理解できた。
どこに乗っているか乗れているか分からないままサイドガバからアックスを抜き(いや手で掴んでいたか?)右の面に出るところでもう残っていたライフが尽きた、、、
そこから数メートルのランナウトすることになりプロテクションもとっているけど信用に欠けるもの。リードは怖かっただろうと思って登ると最後の乗っ越しセクションで足が無くなり、なんだこれは〜!!って言ってたら上から「敗退するくらいならと思っておれはエイドして抜けたよ」の声に背中を押されて、カム掴んであがりましたとさ。時間ないしね、、、!
リードはプアプロとランナウトで突っ込めずに敗退するか悩んでいたらしい。敗退するにもプロテクション取れないから進んだそうだが。過去の記録を見ても雪のつき方が違う!
相原さんが詳細に内容に触れていないということは彼らもきっとエイドしたはずだ。
ピークまで行くかと聞かれたが、もうタイムオーバーだよ、とそのまま稜線までトラバースした。
ベースまで一気に戻り、少し休憩をして下山を開始した。噂に聞いていた、最後の舗装路は帰る時とても長いというのを実に体験してやっと車まで戻ってきた。
翌日の仕事は使いものにならなかったことは言うまでもない。
せめてリードで使いものになるよう日々精進して参ります🫡
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