メンバー:駿平、まゆ(CL、記)
2025.12.31☀️ / 5:30 夜叉神峠駐車場 – 7:00 鷲ノ住山 – 9:00 弘法小屋尾根取り付き – 14:15 2550m🏕️
2026.1.1☀️ / 08:00 2550m – 9:35 2821m – 11:15 2935m – 13:35 間ノ岳 – 15:45 2550m – 19:30 弘法小屋尾根取り付き – 22:00 鷲ノ住山 – 23:15 夜叉神峠駐車場
間ノ岳の東に伸びる弘法小屋尾根。1年前ぐらいから存在を知っており、いつか行きたいと狙っていた。夏の記録は1年に数人、積雪期になると数年に1度しか見つからない。アプローチが長く好まれないのも良くわかるが、間ノ岳にダイレクトに上がれるこの尾根に、登山体系を何度も読み返してしまうほど私は心惹かれていた。
こんな南アルプスの変な尾根に即答してくれたのは、今年度会に入ったばかりの最年少の駿平くんだ。元々北岳の池山吊尾根の予定だったが、若くて元気の有り余る彼には年末の高速道路北岳はつまらないだろうと思って、ラッセル必須のこの尾根を提案した。
残念ながら冨澤さんが仕事で来れなくなり、天気もあまり良くなかったためラッセルを楽にしようと軽量化の3泊4日の計画にして夜叉神峠へ車を走らす。
今回は塩見岳の地獄の冬靴林道歩きを反省してアプローチシューズを持ってきた。鷲ノ住山からの下りっぷりに下山を思いやられながら、野呂川発電所に着く。林道まで上がるのに右横にピンクテープがあったが直登する。見た目より悪い斜面を這い上がり、トンネルにぶち当たり結局トラバースして林道に復帰。なお下山もここで苦労することになるとは、この時は1mmも思ってもいなかった。
尾根取り付きまで沢沿いを歩く。私は1回渡渉に失敗してアプローチシューズの中に水が入ってしまったが、問題の取水口まで辿り着いた。
ここは短いが渡渉ポイントで、去年の夏に北岳のクラシックルートの北沢を遡行した際にも靴を脱いで渡った。めんどくさいが靴を脱いで渡る、が水が冷たすぎる。帰りもやらなきゃいけないのか・・・。
尾根の取り付きはやや急だが、去年の夏に来たときよりも荷物は重いのに体は軽い。駿平くんが良いペースで歩いてくれるので、負けじと歩く。程よく離されないように歩いてくれるのでありがたい(茅ヶ崎の男性陣見習え)。なんだかんだ冬装備で1時間で300~400m上がることができて嬉しい。秋は毎週末南アを登っていたのと、塩見岳で重装備慣れできたのもデカかった。
それにしても雪が出てこない。ちゃんと雪が出てきたのは2000mを超えてからだ。
新しめのトレースがありますね。と前を歩く駿平くんが言う。絶対に人なんて入ってないと思っていたから心底驚いた。そして同時にテンションガン萎えである。トレースがある山なんて求めてないよ〜と思いつつも、せっかく来てくれた駿平くんにはそんなことは言えず、落胆を表に出さないように歩く。
南アらしい薄く乗った雪とその下に潜む凍った土の斜面を上り、アプローチシューズに限界がきたところで冬靴に履き替え。なおいつも通りこのぐらいの標高は下山で1番苦労する。
トレースにムッとしたがあるとやっぱり楽で感謝しつつ、あっという間に予定していた2300m付近にきた。時間も体力も余裕があるのでそのまま上へ。結局2550m付近にちょうど良い場所があったので幕営。
駿平くんが発明?した水作りシステムが頭良すぎて感動。ジェットボイル吊るすのもスーパー便利で冬季はこれがいい。お互いお湯で作る系ご飯だったのでさっさとご飯を食べて就寝。翌日は午前中は風が強い予報で、ここまでテント上げたしトレースあるなら空身で山頂ピストン余裕だろうと考え6:00起き8:00出とする。
早めに目覚めるだろうと思ったが、爆睡して6:00のアラームに叩き起こされる。12時間も寝た。
ゆるゆる準備をして8時出発。2600m付近にトレースをつけてくれたパーティーの幕営跡地を発見。感謝して足を進めると、あれ、足が沈むな・・・?
もしかして、いやもしかしてじゃない、トレース消えた。
先行パーティー、テント場で撤退した・・・?
余裕ぶっこいてた私たち、もう少し早く出ればよかったと後悔しつつもワカンを装着して交代でラッセル。
樹林帯を抜けると北岳、農鳥岳、目指す間ノ岳がお出ましだ。向かいの池山吊尾根に登山客はいないかと目を凝らすが見つけられない。風強い予報だからいないのかな。
東面の尾根だからか風もほぼなく、ラッセルをしていると暑い。
あ〜しんどいしんどい、けど真っ白な誰も足を入れていない尾根に、自分の足跡をつけれる喜びに勝るものはない。今、この尾根を登っているのは私たちだけなのだ。大きな大きな南アルプスにポツンと私たちだけなのだ。
2835mの懸垂地点。雪を掘ったらすぐに支点となるハイマツが見つかった。既に捨て縄がかかっていたが、念の為持ってきた捨て縄も結んだ。冬季に自分がトップで懸垂をするのは初めてだったのでちょっと緊張した。30mロープは帰りもあった方が楽だろうということで残置。
じわじわ高度を上げて、上部岩稜まで着いた。過去の記録では岩稜の右側を歩くのがほとんどだが、胸まで埋まる雪の量で一筋縄ではいかなそうだった。駿平くんが岩稜いけそうかもと言うのでトップを任せてルート工作してもらう。草つきを上がって岩稜の一段上に上がって右にトラバース。私はここのトラバースが怖くて、お助けスリングを出してもらった。。やっぱりクライミングも真面目にやらなきゃダメだなぁ。
プチアルパインのおかげで、岩稜を抜けたら雪が締まってきて歩きやすい。あとは山頂までのビクトリーロード。
スタートから5時間半、間ノ岳山頂に立てた。先日登った塩見岳もくっきり。風も全く強くなく、快適だった。
登り返しにヘロヘロになりながら16時前にテント場に着く。多分みんな心配してるから連絡しとこ〜とSlackに返信をしていると駿平くんが「今日下まで降りれそうじゃないですか?1泊2日の記録の作りたいなぁ」と言い出した。え、マジかよ疲れたんだけど正気かコイツと思ったが、確かに積雪期弘法小屋尾根の1泊2日の記録は作りたい・・・。鷲ノ住山の登り返しが考えたくないほど憂鬱すぎるが、彼は明日誕生日ボーイなのだ。誕生日ボーイならしょうがない。体は元気だし自分も良い記録を作りたい欲望に負けて、今日下山することにした。
記録作るのに付き合ってくれるから荷物持ちますよ、という駿平くんのありがたいお言葉に甘えて荷物を持ってもらった。30kgぐらい荷物を持ってるのにヒョイヒョイ歩いて元気そうだね君・・・。
登りで悪かった凍った道は、下山時はもっと凍っていて最悪だった。チェンスパ履いていても滑る滑る。やっぱり南アの核心は下山だ。あとアプローチシューズはカチコチに凍った道には何も効かない。
帰りも取水口で渡渉をし、野呂川発電所へ。絶好調の駿平くんが野呂川発電所の上を通って吊り橋まで行けるんじゃないですかと言って踏み跡を無視して進む。まぁ最後まで楽しい方が良いよね!謎テンションで挑むが、今山行でいっっっちばん悪いトラバースをする羽目に。次からは大人しく踏み跡を辿ろう。。。
無心で鷲ノ住山の450m登り返しをして、23時過ぎにようやく駐車場に辿り着いた。下山長かった〜。
雪が少なかったのと途中まであったトレースのおかげなのだが、1泊2日でできたのが嬉しい!憧れの弘法小屋尾根を登れて、新年一発目から大満足だ!!ラッセルもできて嬉しい!
待ち望んでいた牛丼屋だったが、お互い疲れすぎて牛丼を中々食べ終えることができなかった・・・笑
駿平くんありがとうございました!次は写真撮ってね🥺

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