参加者: 海保、齋藤、宮崎、平島(記)
天気 : 曇り~10:00頃から雨
4:00登山指導センター発
8:00幻の大滝
19:00国境稜線
かの一ノ倉沢の本谷を最後まで詰め上げる遡行。そのルートの持つ魅惑は凄まじい。海保リーダーの計画を見てからというもの、自分の実力で大丈夫かと思案を重ね、思い切って参加させていただいた。
前夜発で登山指導センター泊。翌朝は4:00に出発し、一ノ倉沢出会から薄明の中わずかに見える険谷へと入渓する。
朝陽がさすと、一ノ倉沢の壮大な景色がメンバーの顔をほころばせる。
幻の大滝に到着。今日は水量が多めのようだ。定石通り、左壁のクラック沿いに登る。
大スラブ帯も順調に高度を上げ、一ノ倉沢本谷を堪能する。本当に素晴らしい景色で、幻の大滝も登れ、来て良かった。ちょうど時間も予定通りくらいで進めている。
と、順調順調~なんて思っていたが、想定よりかなり早く10:00頃から霧に包まれ雨が降り出す。するともう、ここからはF3だのF5だの、どれがどれかまったく分からない。滝水に打たれながらの登攀の連続。
いったい何度ロープを出したか分からない。写真を撮っている余裕も無い。GPSを見るたびに、全然進んでいないと落胆する。途中、ビバークが頭をよぎる。海保リーダーはじめ皆の力を合わせて事故の無いように進み、夕暮れの中、藪こぎ地帯まで到達。へっ電を灯して藪を漕いで稜線を目指す。
休憩を取れていなかったからか、ここで平島はシャリバテになり、皆に迷惑をかける。反省。更に雨に当たり過ぎたか、ヘッ電が故障をするトラブル発生。平島は予備ヘッ電があったため事なきを得たが、もう一人もはヘッ電が不安定なままの下山となり苦労した。ヘッ電2個が故障となると辛いが、予備1つくらいは標準の共同装備としても良いかもしれないと思った。また、下山は平島のシャリバテ解消もあり速度が上振れしたこともあり2パーティに分かれてしまったが、雨の降る夜間での行動なので、1パーティでまとまるべきだった。
ロングコースでパーティ人数が多かった点、天候判断、含め反省点は多々あったが、一ノ倉沢本谷の内容の素晴らしさもあり、思い出に残る1本となった。海保さんはじめ、皆さんありがとうございました。
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