期日:2024-05-01(月)
山域:US, Yosemite
エリア:Cookie Cliff
ルート:
Outer Limits(5.10b)★★★下部のみ
Cookie Monster (12a)★★★下部のみ
参加者:Teddy-Daddy、Monica(投稿)
天候:晴れ
行程:駐車場11:00-Outer Limites (5h 計4本)- Cookie Monster(0.5h)18:00- 駐車場18:50
持って行ったギア:各自→シングルロープ(60m)、カム#0.1-#4各2セット
キャンプ4から車で出発すると、毎朝楽しみにしている”本日”のエルキャピタンを拝む。今日はクライマーがどの位置にいるか、トポとルートを照らし合わせるだけでもヨセミテに来た価値があったと思える。
何回見ても、良い、、、!
10分ほど走らせて川側の駐車場?路肩のスペースに止めて巨大ボルダーを縫うように行きは進んだが、帰りは巨大ボルダーの少し先の踏み跡から降りて来た。作業路のような道を進んで、右手に石の階段が出てくるとそれに沿って上部へ上がり、岩壁基部を左へトラバースしてたらそれっぽいところに着いた。
準備をしているとイギリスから来たジェントルマン2人がやって来た。
Outer Limitsやるのかな?と思ったら、隣のハング状になったコーナーにあるCookie Monsterをやると言う。ひとりはスキーヤーでごちごちの体型だが、パワフルなレイバックでささっと登っていくのを見て、うん、軽くなくてもパワーさえあればいいんだなと、妙に納得してしまった。
Outer Limitsは30メートルほどと長い。ルートをみるとピカピカに光っている。
壁が染み出しで濡れている?!もしくは登られすぎて磨かれている?!前日のNut Crackerでは濡れとツルツルに恐怖していたのでそれが思い出され、「テディ、お先にトライどうぞ」とオンサイトトライやりたそうな先輩にあっさり先発をお譲りした。
下は細めなので、万が一のグランドフォールがあり得そうだ。
スイスイ登っていたテディが半分くらいのところでテンションをかける。弾切れだ!
そこから下のプロテクションを回収、カムをずらしながらもう数え切れないほどテンションをかけていたので、「いや、わたしこれやらなくてもいいかも」と思い、元気よく、
M「テディ、トップロープ張ってくださいーー!」シングルロープ60メートルで本当にぎりぎりローワーダウンできるくらいだったので、降ろすのに気をつけながら、テディが着地して一言、
T「面白い!」
M「あ、わたし、トップロープでいいんで!」
T「いや、オンサイトいけるよ!ジャムバチ効きやから!…あんなテンションかけていうのもなんやけど笑」
しこたまプロテクションについて聞いて、結果リードでトライ。以下内容詳細。
出だしは表現が難しいが、フレークの溝が細めのフィンガー〜シンハンドで、スタンスはフェースかクラックの縁のでこぼこに。割と神経使う。フェースのホールドも使ってパワフルに登る箇所もあり、少し傾斜のあるクラックを思い切って登ると手が小さい人だとフィスト以上になる幅のところもあったり、その後バチ効きハンドになったりで緩急があり、しっかりと休める。前半10mくらいは#0.4〜3までを選定しながら登るが、中盤から最後のハングにかけてはほぼ#1〜#3のどれかを決めていく形になると思う。つまりわたしにとってはハンド〜フィストサイズで快適だ。中盤以降は景色も開ける(眺める余裕はなかったけど笑)。
ハングから右に迂回するようにフェースに出るがこれが怖い!ここまで来て落ちられない。どうみたってのガバの一手まではハング下のレストポイントから確認できるが、それ以降は分からない。ガバを繋いで終了点まで左にトラバースしてマントルを返すのに、落ちたらハング下まで落ちることになるので
ハングから続いている細ーーーいクラックになけなしの#0.1を決めて終了点のある棚にに手を伸ばす。うげっーー、変な角度のスローパーだ、、、信じれるのは自分の左足のみ。これはポケットマルトル(小川山)、これはポケットマントルと全然違うけど自分のマントル返しの成功体験だけを思い出すようにして立ち上がった。お陰様でフラッシュできました。危うくトップロープになるところを、先輩のひと押しでトライさせてもらえて、良い先輩の存在に感謝した。。。
ルートが長いので、離陸してから着地するまで各自45分くらいかかる。テディはそのあと余裕のRP、わたしはトップロープでスピード登攀にトライさせてもらって、本ルートは終了。
終わった頃に、かっこいい女性クライマー2人が現れて「どこ登るの?」って聞かれてもう帰ることろだよ、って伝えた後にテディがCookie Monster やりたいって言い始めた。トライしたら集合時間に間に合わない。(欲張りなんだから、、、)それでもレディたちがセットした新品ロープのトップロープをテディはありがた〜く使わせてもらってトライしてました。(ヨセミテに来るまでに、ご家族への投資をはたいたダディーにこれくらいはやらせてあげてもいいでしょう)
コーナーに走るクラックをレイバックで登るボルトルート。出だしはナチュプロ使っても良さそう。概ねパワフルだけど、両壁のスタンスを拾うのは繊細なムーブだ。1箇所足元の悪い位置にボルトがくるポイントがあり、そこから小ハングを指力やフィジカルを使って超えていく。(筆者は登ってないのでただ見ただけの感想)
もう帰宅時間に間に合わないぞ〜って感じだけど、Red Zinger ︎︎★★★︎11dとかをフィックスで登っているソロを見て面白そう〜!と見学しながら下山した。★がついていないルートを探す方が難しい。
ヨセミテ全体を通して、10台後半〜11台はなんとなーく取り付いているクライマーが少ないイメージ。5.9以下のマルチが人が最も多くて、強いクライマーはビックウォールに吸い寄せられるのかなぁ〜とか。日が長い8-9PMくらいまで明るいので、6時くらいから取り付くクライマーも多い。というか日中暑いので夕方からの方が心地よいかもしれない。ブッシュが多めのエリアは夕方以降、蚊が出てくる。(キャンプ場にはほぼいない)
どのレベルでも充実できるショートルート、マルチが揃っている、キャンプ場もそこにいるクライマーもファビュラスなヨセミテはこれから何度でも来たいと思いました。
日本に帰ってきた今は、あの大量のカムの重さが懐かしい。
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