参加者:相原スノボ、奥田スキー(投稿)
天候:晴れ、風:そこそこ 雪:悪 雪崩リスク大
劔岳から滑走しよう と 有名な大脱走ルンゼに行ってきました
Day1 5/3 移動日 *核心は黒部ダムダッシュ
朝9:50に迎え来て! そんなメールを見て余裕を持って朝飯を食べてたら 気持ち早く来て!と急に急がせる。 この時点でこの後の顛末を暗示していたのだろうか
到着しても降りて来ず、理由を聞くとカメラが無くて探してた(´;ω;`)との事。結局無しで行くことに
速攻で高速に乗るも早速のGW渋滞、乗る前にスマホ見ればよかったと後悔
到着予想時刻を確認してもらったら扇沢からの最終バスに間に合わない事が分かり二人青ざめる。
もう大町で一泊して気持ちに余裕を持って行こうよ! と提案して、ビジホや飲み屋を検索するが
ギリギリのギリ1チャン間に合うかも! とトイレも行かせてもらえずかっ飛ばす。着々とナビの到着予想時刻を削り、揺れる車内で支度を済ませ、気持ち悪くなりながらも扇沢ターミナルに最終便直前に到着。無料駐車場に停めてたら間に合わないので金のかかる一等地に停める(結果4000円..) 何とか間に合うもまだ安心させてもらえない。
なんと黒部ダムをダッシュしなくてはならないそうだ。 駅員さんからも「頑張ってね!」と応援してもらい
二人して40kg弱のザックを背負い ダッシュ。 私は初めての黒部ダムなのに景色すら満足に見れなかった。 恨むぜ渋滞!
何とか3日中に室堂に到着し雷鳥のテン場で祝杯!?を上げました
Day2 5/4
04:30雷鳥沢キャンプ場S-6:00 剱御前小舎ー06:30平蔵谷出合ー10:00剱岳ー12:30平蔵谷出合ー
15:00剱御前小舎 ー15:30雷鳥沢キャンプ場G
相棒には雷鳥平から劔は遠いから体力が心配、剱御前小舎か剱沢のテントからアタックしようと提案したが却下された。
朝4:30スタートでヘッデン点けて雷鳥沢を登る。
剱沢を滑走するも、カリカリモナカ スキーは溝にハマりテールが流せなく速度が出て吹っ飛びそうでした。
これから登る剱岳に圧倒されながら平蔵谷へ
スキーシール、その他余分なものをデポして軽量化、いよいよ本番ですが体調が上がらない。
体力のなさを後悔しながらも黙々と標高を上げる。訓練不足・・。
インディアンクーロワール位で私がバテる。ペースが上がらずキツかった。相原足引っ張って申し訳ない
登りながら雪のチェックをするが結構悪い。表面ガリガリ、5cm位の積雪層下に厚めの氷の層があり、絶対滑り面になる、これは早く登って降りないと危ない
山頂直下で他パーティと合流、この日私達含め4パーティ ボーダー2P スキー2P
流石にこの場所に来ている方々は強者そう、特にボーダーの方々に相原はガチリスペクト 「肌の色が半端ない、相当やってる人だ」と何回も言っていた。 実際このコンディションでもどこか余裕があるように見えた。かっけー 私達はビビってました。
山頂へは順番に上がるも、急斜面(50°)の表面超ガリガリに誰も滑走すら出来ず1hほど雪が緩むタイミングを待つ。 コケて落ちたらタダでは済まない 多分死ぬ。
相原は例のボーダーの方と会話していて、どこから来たんですか?の質問に雷鳥のテン場からですと答えて
「つえぇー!」 と言われて嬉しそうだった。 普通は剱御前小舎か剱沢のテン場なのかな? 俺も普通でいっす・・。
段々雪が緩んで来たところで次々と滑走するパーティも 苦戦している様子。
いよいよ私達の番がくる時には湿雪がバンバン雪崩れる最悪の状況になってしまった。が
相原はピッケルを片手に(英断だった) 私はピッケルかストックを装備するか悩んだがストックにして
いざDropin も
前走者の滑走跡は全て雪崩れてガリガリのアイスバーン君がこんにちわして滑れたモノではない。
本当に急斜面過ぎてエッジを効かせても止まらない、コケたら終わり、緊張感は過去MAXだったと思う。
相原は一瞬尻もちをついてしまった事で止まらず、こちらは祈るしか出来なかったが何とかピッケルを差し停止 安全な所までアイゼン履いて降りる!との事で承諾 意外と無理しないんだなと感心
こちらもターンする余裕もなく横滑りをするが、自分がきっかけで点発生湿雪表層雪崩が発生しまくる、前走者との距離と位置を読みながらスラフを処理して滑る為、余計時間がかかり、危険地帯に長時間暴露されるカオスな状況に
核心といわれてる 喉部分は上部の雪崩にも注意し抜けた。
傾斜がゆるんできた所で異様な光景に驚く、登り始めた時の光景と全く違う、雪崩の跡だらけでぐっちゃぐちゃ。なんて恐ろしい
命からがら本当に大脱走。 平蔵谷に降りた時には私はぶっ倒れました。
帰り道 意気消沈しながら剱沢を登る。
横目にはSIZE2位の雪崩も生で見れて食らったらたまったもんじゃないと思わせ
振り返ると剱岳が見え、先ほどの恐怖を思い出す。
内心二度と来るか と思ってました。がコレを書いてるとまた行きたいそんな気持ちに
ペースも上がらずゆっくりと帰路へ 最後の最後の滑走、剱御前から雷鳥への滑りは最高でした。
このくらいの斜度が丁度いいよね、大脱走滑ったとは言えないよね、二人でそんな話をして乾杯を上げました。無事帰れて良かった
この日快適?に滑れるタイミングは恐らく30minほどだったのかな 貴重な経験になりました。
意気揚々と滑ったとは言えない結果でしたが、気軽に行ける場所ではないと思って頂けたらと思います。最近SNSでいい結果しか記載しない傾向があるので by あい、おく
相原一緒に行ってくれてありがとうございました。
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