参加:N、Y、C 天候:17日曇り時々雨、18日晴れのち曇り
絶景登山ーーーーーーーーーーーーーー。
パリッと凍てつく朝に舞う雪の結晶、山全体が呼吸しているかのように緑にむせる新緑のころ、さわやかな雲海に浮かびあがる花々、一口に絶景といえどそれは個人の心象に浮かび上がる一瞬が切り取られた断片。
人々が最も山に訪れる季節はいつか?
それはもしかすると、なんてことない平凡な地面の茶色からまだ枯れる要素のない緑の葉っぱ、色づき始めた合図の黄色、燃えるあがる赤、山自身が人を呼び込むような秋かもしれない。
草紅葉にひっつく雨露を揺らす朝の風。
紅葉の中に映えるコーディネートはなんだろうと考える必要はない。大事なのはそこに溶け込むこと。
稜線を、風を集めるように、カメラのファインダーを開けっぴろげて一気に駆け抜ける。
太っている開けた尾根は思考を解放させ、下山したら何をしよう、ではなく ’今、ここに’ を体感させてくれる。
”赤ワイン グラスに注ぎ ちびちびやって
夕方はみんな来るから ぼちぼち準備して ”
そんな歌がある。
凍える手でしっかりグラスをにぎってちびちびやりながら、山の贅沢な早就寝へとぼちぼち準備する。
稜線から目線を下の方にやると木々の色付きに釘付けになる。
この色は稜線から落ちていくようにも、谷から登ってきているようにも見える。
17日 御沢野営場[7:15] – 切合小屋[12:00] – 本山小屋[14:00]
18日 本山小屋[8:00] – 御西小屋[9:00] – 大日岳[9:40] – 本山小屋[12:00] – 切合小屋[14:00] – 御沢野営場[17:00]
横峰小屋跡の分岐まできのこ畑なブナ林をあるき、分岐から少し進むと岩稜にでて振り返らずにはいられない景色になる。三国小屋を越えれば視界がひらけ紅葉パノラマが広がる。鎖場などもあるので慎重に進みながらも、休憩を多めに入れて周囲の秋の色を楽しもう。切合小屋付近からはまた景色が一変し、通り過ぎる避難小屋の中を少々確かめるが、どこも綺麗に管理されている。本山小屋あたりには雪がうっすら積もっていた。こちらの水場はかすかな水流で汲むのに時間がかかるのでしっかり防寒をしておこう。本山小屋から飯豊山まではすぐそこで、そこから大日岳までは緩やかな、とても快適な稜線歩きになる。10月中頃なら紅葉は山の中腹までといったところだろうか。
さて、茅ヶ崎PEAKS 楽しんでいただけたでしょうか?
次回は茅岳人。お楽しみに。
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