2022.8.9 モンブランデュタキュール Contamine Route

山行報告

日付 2022年8月9日

参加者 海保、吉武、相原、宮崎、穴井由(投稿)

コースタイム 7:30 ミディ山頂駅 9:30 懸垂開始 11:30 取り付き着/登攀開始 16:00 登攀終了 18:00 ミディ山頂駅着

この日は相原さんとアッキーが最終日。相原さんがピックアップしてくれたContamineRouteに行くことにしました。前日にゴンドラから見えたモンブランデュタキュール周辺の氷河はクレバスだらけ。トポのアプローチではデュタキュールを氷河から巻いて取り付きからアプローチですが、氷河は歩けるか怪しいのでトップから懸垂で下降することにしました。

ミディ山頂駅からの景色

山頂駅からの雪は、レビュファルートに行った6日と比べてかなり減っていた。この3日間でこんなに減るなんて、熱波恐るべし。

モンブランデュタキュールの山頂へ向かう

山頂駅から氷河を歩いて1時間半程でデュタキュールに着く。岩稜帯を上がり懸垂支点を探す。

懸垂1発目の支点

相原、宮崎、穴井由組はこの支点から下降。下降し始めると、もう少し手前にcontamineの終了点が見えたので、海保、吉武組にそちらから懸垂するよう叫ぶ。(これが良かったのか悪かったのか、、)

懸垂中の海保さん。めっちゃ映える。

contamineの終了点から懸垂するとフレークが多く、回収時ロープが岩に引っかかること多数。ここで本日の最終ロープウェイは17時だと判明。海保、吉武組は岩壁の途中から登り返すことに。

いつもこの笑顔に癒されます

私達3人は取り付きまで60m×5回?で懸垂。ロープウェイの最終はかなりぎりぎり、かつ降りちゃったら敗退の選択肢は無し。下降が進むにつれ、どんどん奈落の底へ落ちていく感が半端なく、私と相原さんは徐々に無言に。そんな中でも、宮崎さんはニコニコでさすがです。

1P(5c 30m)相原リード

中央のコーナーから左上

取り付き到着。ロープウェイの最終に間に合うかだいぶ怪しく、やばいやばいと3人で急ぎ始める。(朝帰ればいーかなって思ってたことは秘密)まずは勢いそのまま相原さんリード。このピッチ、直上から左にトラバースするところが悪く、終わってみれば1番悪かったかも。

2P(5c 30m)穴井由リード

登ってきた相原さんが一言、「快適じゃねえか!!」。1P目どーもでした(笑)。

3P(5c 30m)宮崎リード

名物カム乱れ打ち

広めのクラックから、少しのハングを超える。ここらへんから、相原さんと私の口数が戻ってきます。

4P(5c 25m)相原リード

記憶が無い。

5P(6a+ 20m)穴井由リード

この核心を目の前にしてTCプロの靴紐が切れた、悲劇。
(TCプロの靴紐は160㎝無いと足りません。なかなか売っていませんよ。)

フレーク状のフィンガークラック。壁に張り付く系クライマーの私にはなかなか怖いムーブで、腕が張ってきたところで思わず「テンション」。この高度感にメンタルもっていかれます。あぁ、いつだってメンタル。

6P(6a+ 20m)相原リード

6P目ももう1つの6a+。順番的に宮崎さんがリードするかと思いきや、「場所的に相原君行った方がいいよ!!!」と。譲り上手。

6P目から海保、吉武組も合流。隣の6bを登っていたようです。

6bのライン。登攀中、普通ではない咳が聞こえてきます(高山病)

7P+8P(4c 35m+15m)宮崎リード

写真が無いな?宮崎さんがかなり伸ばしてくれました。

9P(5b 25m)

戻ってこれた!

最後は簡単なハングを超えて、荷物をデポしたトップへ抜けた。いやぁーーー、安堵感!!

トップアウトして時計を見ると、時刻は16時。17時のロープウェイに間に合うかはかなり微妙なところ。ダッシュで片付けをし、山頂駅へ急ぎます。

この距離でも海保さんの顔色の悪さが分かっちゃう。

岩稜帯を下り、氷河を歩いて帰ります。山頂駅が近づいてくると、17時が近い割には観光客がまだ大勢いる様子。すれ違いのガイドに聞くと、なんと今日の最終は18時でした!ハッピーニュース!!全員が山頂駅に戻ってきたのはちょうど18時になる頃。観光客も多く残っており、ロープウェイは18時半頃まで動いていました。17時だったらアウトでしたね(笑)。

宿の隣にあったアイス屋さん。まなちゃんの食べていた洋ナシ味がめちゃ美味しかった!

Contamine Route 、良いルートでした。人里離れた地獄感、200m超の岩壁を真っ直ぐ上がるライン、核心の高度感溢れるクラック。今回のシャモニーツアーはどのルートも楽しかったですが、個人的にはここが1番です☆

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