2021.6.24 寄沢本流 イイハシの大滝

山行報告
  • 期日: 2021/6/24
  • 参加者: 濵田、ボーイ
  • 天候: 曇り
  • 山域: 表丹沢
  • 行程: 寄大橋駐車スペース0900-0940入渓点-1015イイハシの大滝取付き-1130終了点-1230コシバ沢渡渉点-1330駐車場

表丹沢で最大の落差を誇るといわれるイイハシの大滝を目当てに、鍋割山の麓、寄(やどりき)の沢を遡行してきました。

駐車スペースは寄大橋を過ぎてすぐ左手に充分な数がある。

アプローチは30分程度。雨山峠に至る登山道を行く。丁寧に整備されており、迷うことはないだろう。

入渓点は幾つかの堰堤を越えて、登山道が沢から離れる箇所。二俣の左に入る。真っ暗で少しわかりにくいが、すぐに10mのF1が現れる。

F1は右の水流際を登る。Ⅲ+でアップにちょうどいい。続くF2は容易だが、F3は少し嫌らしかった。水流右がⅢ+程度だが、油断すると面を喰らうかもしれない。

F3を越えると目前に3段45mのイイハシの大滝。やはり実物は迫力があり、程よい緊張感が心地よい。最下段5メートルは右壁からフリーで容易に上がれる。

核心の中段25メートルはⅣ+程度。濵田リード。

水流とブッシュの間を途中まで登り、逆層のハングにぶつかると左にトラバースして水流沿いのスラブを登る。スラブは見た目よりもホールドはあるが、高度感が良いスパイスになる。再び右に移動して上段の釜の淵の右壁でビレイ。下から見上げるよりビレイ点は狭い。

岩は比較的硬い。残置は多少はあるが、ナッツが良く効いた。2番〜3番くらいのカムも意外に有効だった。ビレイ点も残置はあるが、信用できないのでハーケン2枚打ち足して、カムで補強して作った。ハーケン・ハンマーは必須だろう。

上段の滝も直登できそうだが、今回はトポ通り右壁から安定したところまでロープを出す。上部は脆く落石に注意が必要。

寄コシバ沢CS5m

藪漕ぎを終えて滝の上部に出ると5メートルほどの滝が二つほどあり、束の間のシャワークライミングが楽しめた。堰堤を左に望む二俣で右に入り、コシバ沢を遡行する。ここは平凡かと思いきや、水が透き通る美しい渓相で良い意味で期待を裏切られた。

雨山峠登山道の渡渉点にぶつかるところで下山。

アプローチも下山も容易。半日程度で短いながらも充実した登攀を楽しめる、コンパクトに魅力が詰まった良いルートでした。

記: HB

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