参加者:小林大(L)、塚越、久野、濵田、鈴木(投稿)
月例山行初日の足慣らしに、キャンディ組と分かれてジョーゴ沢へ行ってきました。
下界の疲れを満身に負ってのアプローチはいつになく辛く、北沢を渡るたびに三途の川の鬼でも出てきそうな気配。今日はテントキーパーに徹しようと本気で思っていたのですが…
雪化粧の横岳を眺めながらテントを建てていたら先までの決意もどこへやら、気がつけばかねてより希望の右俣F1(大滝)へと、行先のわがまままで聞いてもらうとは、我ながら山屋につける薬なし。
右俣のトレースは一応消えていて、今回の連休一番乗りとなる。
この右俣F1、僕にとっては学生の時にOBの大先輩に連れられてアイスクライミングを初体験した思い出の場所。
もっとも思い出の中身はさんざんで、借り物のアイスバイルにぶら下がりながらひーこらフォローしたものの、腕はパンプするわ、手は氷にぶつけて痛いわ、ハンドリーシュに締め上げられて冷たいわで、こんな辛いことをなんで好き好んでやるのだろうと思った覚えがある。
以来、茅ヶ崎入会までアイスに触れることはなかった。。
その時のF1はなんだか薄暗いゴルジュの奥にあり、アプローチのスカートからぶっ立っていて物凄かった印象なのだが、見えてきたのは記憶よりだいぶ明るく、そして貧相な滝。
大善さん「最初はトップロープにしておきます?」
塚越さん「リードだよリード!」
こういうとき、突っ込む気にさせてくれる先輩は有り難い。
前の週に夏沢鉱泉で大善塾の指導を受けた甲斐あって、どうにかパンプすることもなく登りきることができた。
隣のナメでは、濵田くんがリードの練習。
月例山行初日にふさわしい和やかな雰囲気のもと、トップロープで2回ずつ登って終了。
記憶にあるような立派な滝ではなかったけれど、以前登れなかったところがリードできるようになるのは嬉しいもの。
進歩の大半は道具の進歩…とはいえ、茅ヶ崎の仲間のおかげで実力も少しはついたと信じたい。
そういえば20年前に連れてきてくれた先輩も「俺が1年生のときに先輩に連られて登ったときはずいぶん苦労した覚えがあるなー」と首をかしげていたっけ。
仲間のおかげでできるようになったことを、新しい仲間に返してゆく努力もしなくっちゃなーと、再び緊張の切れたボケ頭で考えながら宴会場へと戻ったのでありました。
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