参加者: 相原、O君(会員外)、よっしー(記)
行動: 7:00沢上谷入渓点–7:29五郎七滝7:37–8:31岩洞滝8:44–9:11蓑谷大滝8:38–10:15休憩ポイント12:04–脱渓12:25–沢入谷入渓点13:53
この季節、山奥の朝は肌寒い。沢に足先を入れるのも早朝だと躊躇うくらい。
駐車場所の下から入渓するとサラサラと優しい音で出迎えてくれ、すぐに癒しの溪相に包まれる。
ほどなくして左の枝沢に折れると広いナメ滝となり緊張しながら進むと二つの滝からなる五郎七滝が現れた。手前と奥の大きな岩肌をなでるように滑り落ちる水筋は絹糸のよう。女性的な柔らかい滝だ。本流に戻る時はナメで滑りそうでO君にロープを出してもらった。
沢底は赤い岩盤で沢靴はヒタヒタ、沢音はサラサラといい面白く耳をそばだてる。また枝沢に入っていくと大きく弧を描くような谷に一筋の岩洞滝が現れた。壁には白い岩肌に赤い岩の模様がある。枝沢だけど結構な水量で寒いくらい。裏見の滝となっていたが濡れたくないので行かないことにした。
本流に戻りO君と相原さんは軽々と歩いてくるが私だけ滑り落ちてしまったり、なんとも情けない🥲。その後は初突っ張りしたり楽しく進んだ。
突然ダムのような壁が立ち塞がった。簑谷大滝だ。幅広の沢水が巨大な壁を舐めるように落ちてくる。ここは右に巻道がありジグザグに詰めていくと立派な仕事道か杣道が出てきた。少し高く巻きすぎるけど落ち口までには懸垂用のロープとトラロープが設置されている。50m以上あるんじゃないかと思うほどで、さらに激下りだったのでATCをつけようとしたがロープが太くすぎてATC入らず慎重に降りた。
落ち口から先は紅葉が見頃となっていた。まだ時間も早かったので沢で焚き火を始めたが前夜の雨でなかなか火がつかない。着火剤を全て使い切る頃に火が上がり報われた。焚き火で作るホットサンドは美味しく、紅葉の美しい沢で、晴れてて、焚き火があって、こんな優雅な情景はなかなかないと目に焼き付けた。2時間ほどここでのんびりしてから再遡行。
もう終わるかなとおもったけど、この後も素晴らしい癒しが続いた。
沢は山の血脈みたい。山の内部に入り込んだ感じがする。温泉の寝転び湯のような沢なので、誰もいなかったこの沢のど真ん中で寝転びたい。夏にまた来て、寝転ぶのもいいかもしれない。
そんなことを考えてたら脱渓箇所に到着してしまった。もう少し奥に行ってみたかったけど、次のお楽しみに取っておこう。
帰りに立ち寄った荒城温泉も情緒のある温泉だった。人気の温泉で土日は相当混むらしい。帰りに相原さんが探してくれた松本市で人気のラーメン屋さんに行った。お腹も満たされて大満足な一日だった。
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