2021.2.28 谷川岳月例山行 東尾根

山行報告

天候:晴天  

参加:中村・長野・上荒磯・吉武・石川・濱野(投稿)

コースタイム:4:10登山指導センター→5:40一ノ倉沢出合→7:10シンセンのコル→8:55第二岩峰

       →10:00一・二の沢中間稜JP→10:30第一岩峰→12:00オキの耳

       →14:25谷川岳ベースプラザ

2:00谷川岳ベースプラザを目指し、湘南方面を22:30頃に出発。慣れない時間の為、昼食・夕食・最後の飲酒時間を慎重に逆算し16:30に布団に入る。眠れやしないが寝たふりをして出発。圏央道の青梅辺りではるリーダーが「あっ、靴忘れた!」ウトウトしていた皆が凍り付く・・・が、今回の月例山行の総監督を谷川でスキー三昧又は資料館に陳列しておく訳にはいかない為、取りに戻る。遅ればせながらベースプラザに到着。はるちゃん参加予定であった中間稜組は時間の関係で既に出発しており、はるちゃんも東尾根組みとなる。本日は穏やかな天気予報の為か、車が沢山停まっていた。装備を整え出発。

暗闇の中ヘッデンを点け、満月に照らされ淡く輝く幻想的な雪山を眺めつつ、先行パーティーがつけてくれたトレースを辿り一ノ倉沢出合へ。ベースプラザまでの車道に掲示された温度計で既にマイナス10℃であった事を考えると、ここはさらに寒いはずである。この時、中間稜には幾つものヘッデンが蛍のように光っていた。あの中のどれかが穴井さん達だろうな、などと話しながら私たちも装備を整えるが、寒さが堪えた。さぁ、一ノ倉沢を登り、シンセンのコルを目指そう。

それなりに傾斜はあるが、雪は締まりトレースもある。怖さは無いが、おんとし四捨五入で50歳の私はペースが上がらず。最後尾から今回の月例山行の総監督であり東尾根オーケストラのタクトを振るう、葉る加瀬太郎がピアニカで「ロープ持とうか?ハマ短調♪」を奏でる。すかさず私もフルートで「お願いします!ハル短調♪」で応じる。美しいメロディーが一ノ倉沢の谷風に乗って吹き抜ける。おかげでその後は順調に歩く事が出来ました。

そうこうするうちに、第二岩峰が見えてきた。ここは今回CLの中村さんが、難なくリードボーカルを務めた後、皆が続く。第二岩峰を登り終えた後、一息ついていると、右手の尾根に人影が。中間稜組でした。その後は雪稜・雪壁を進む。

程なくすると、ネットでもよく見る水平の雪稜トラバースへ。奥の雪稜ブースでビートを刻むDJ長野につられてテンションが上がったまなちゃんも雪琴を叩き始めた♪

ここを抜けると第一岩峰へ。先攻パーティーが苦戦の為、交代。ここまでSLとして先陣を切ってきた長野SLのリードセクション。インド仕込みのパーカッションを得意とする彼は、やはりバイルではなく手で行く。岩を掴むでもなく叩くでもなく、絶妙な加減で岩を撫で、奏で、軽快にリズムを刻んでいく。今期加入したての石川さんが続く。彼女は経験豊富だが、今回のメンバーとのセッションは初めてな事もあり、このセクションに戸惑いを感じていた様子だ。すると、総監督がタクトを振りだした。「左足そっち~♪右足こっち~♪少し休もうか♪ガンバー♪」と的確かつ饒舌にアドバイスを送る。いや奏でる。目を閉じて聞いていて気づいた。これは、葉る加瀬太郎の18番「饒舌(情熱)大陸♪」だ!後ろを振り返るまでもない。バイルリンを顎と肩に挟んで弾いているに違いない。この調べに乗り、石川さんは大陸を乗り越えて行った。因みに、この時点で水平トラバース中の中間稜組が遠くに見えていた。

ここを越えればあとは、目前に迫るあの大きな雪庇を目指すのみ。朝の寒さはどこへやら。汗だくです。

ここで中間稜組と合流。「頂上直下で合流なんて最高だね~!」→総監督「すべて計算づくよ♪」と。靴を忘れたのも時間合わせだったようです(笑) さぁ、あと一息!

東尾根組・中間稜組、無事に、しかも同時登頂!天気も眺めも良くて最高の瞬間でした!

山頂はハイカーやスキーヤー等々、大賑わいでした。一息ついた後に、塚越・中村・宮崎ロープウェイ組と西黒尾根組に分かれ、各々下山となりました。自分の感想となりますが、今回は天候に恵まれトレースもあり、雪の状態含め最高の条件で登れたのだと思いますが、強風や視界不良、トレースの有無等によって状況は大きく変わるだろうなと感じました。

各チームのリーダーさん・はるか瀬太郎総監督の指揮のもと、楽しい月例山行となりました♪

皆さま、ありがとうございました!

おしまい

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