2024.5.4-6 深南部 バラ谷の頭-黒法師岳-鹿ノ平-不動岳

山行報告

メンバー:石川、H(会員外)

天気:ずっと晴れ!

ずっと行きたかった南アルプスの深南部に足を踏み入れました!

今回のコース:

5/4 :6:00戸中山林道-10:15麻布山-11:20前黒法師山-14:20バラ谷の頭-15:30上西平山(幕営)

5/5:6:00上西平山-6:30黒法師岳-8:30丸盆岳-10:45鎌崩岳-11:30鹿の平-12:40不動岳-13:30鹿の平(幕営)

5/6:5:30鹿の平-7:10六呂場山-9:30矢筈山-12:00戸中山林道

戸中山林道は中々にオフロード。私のオフロードバイクで走ったら楽しそう〜。土日は工事が休工だそうだが、事前に電話して聞くのがオススメ。ゲート前にP有り。止まってる車のほとんど浜松ナンバー。浜松民はいつもこんなハードな山を登っているのか・・・つよいな・・・。

麻布山まで登山道は無いので、適当に登る。途中まで林道あってラッキー。

林道が終わると道なき急な斜面を登る。なんとここヒルがいた。私は無事だったがHくんの靴に2匹・・・。ちなみに深南部はダニもいるので、長袖長ズボン手袋が必須だと思う!服の色も明るいとダニが見つけやすいはず。あと熊鈴と熊除けスプレーもあると良いと思う。

麻布山からは登山道になる。でも入る人が少ないのでなんとなく登山道。地面がふかふかで気持ち良い。

美しい森が続く
ジャギジャギしてる・・・

途中、明日目指す鎌薙が見えた。ここは深南部の中でもガレガレで手強いところ。ちなみに南アルプスには「薙」と付く地名が多い。薙とは山肌が崩れることで、それぐらい南アルプスが脆いことを良く表している。

緩やかに尾根を歩き続けていくと、急に目の前に笹原が現れる!ここは日本なの?とぐらい美しい光景。Hくん曰くこれが深南部らしさだそうだ。

着いた先はバラ谷の頭。ここは実は本邦最南の2000mの地。ここでテントを張っている人もいて、最高な眺めだった!

途中の水場に水を汲みにいく。中々悪い道を結構下った。水は豊富〜!次の水場は鹿の平から降りたところにあるらしいが、きっと激藪だろうから行きたくない・・・。なのでここで一人4ℓ汲む。

この日はここにテントが私たち含め3張。広々と自由に張って、鍋を食べてポップコーン作って(焦げた)ゆるふわ登山!

2日目も良い天気!南アルプスのこの朝日を浴びた緑色がたまらん〜〜!!遠くに中央アルプスと御嶽も見えた!

深南部のベストシーズンはGWだ〜!暑くもなく寒くもなく、新緑も美しく虫も少なく間違いない!

ここからはご褒美タイム。美しい道を歩く。踏み跡はきっと鹿と共有している。

丸盆岳山頂より。手前が鎌崩。右奥が鹿の平、不動岳。鹿の平がここから見てもまっ平で草っ原でただただ天国。

丸盆岳から先は危険地帯の鎌薙(鎌崩岳)へ。

そしてしょっぱなから道が消える。尾根上は岩壁の下りに出てしまって、ロープが無いと安全に降りれなさそう。本当に人が全然入って無いんだな・・・。仕方ないので東面の斜面を降りつつ行けるところ探す。滑る脆い草付きのトラバースがあったのでそこを行くことにしたが、掴んだ岩は取れるし足場は崩れるし、テン泊装備にはかなりしんどかった。

これが深南部かちくしょ〜〜〜〜悪い〜〜〜〜!

トラバースを過ぎて尾根上に復活。ここからもかろうじて道?を歩く。踏み跡はうっすらある。

奥へ続く道はロープが垂れ下がっていたが、支点の木は怪しいので体重をかけるのはオススメしない。

鎌薙へのコルは一度東面の斜面に降りる。ここにはだいぶ昔のアルミの梯子やロープがあった。

そしていよいよ核心部の鎌薙へ。

えっと、どこを歩けば良いんですかね。

あぁ〜〜遠くで見てたよりもっとヤバイじゃん〜〜〜。Hくんは行ける行ける!とテンション上がっていたけど、私は帰りたいと思っていた。だって砂の山に岩と石をふりかけただけじゃんこんなの・・・。

砂山岩山に降りるところに虎ロープがあったので、それを頼りにそっと岩山に降り立つ。前を歩くHくん、足を踏み入れるとガラガラガラ〜〜〜。いやいやめっちゃ岩不安定じゃん。ここだけ北アルプスかよ。なんなら北鎌より人が入ってないから不安定だわ。

ロープを持ってきても支点を取る場所なさそう。一応東面に迂回ルートがあるらしい。(見かけなかったけど)

でかい岩も浮石じゃあ
ここだけ北アルプスを楽しめます
ルーファイ含め、北鎌かな

たった100mぐらいなんだろうけど、気の抜けない道だった。とりあえず、す○めの戸締りのダイジンのものまねの「ムリ」を言うぐらいの余力はあったから超悪いわけではない。

きっと来年はまたルートが変わっているんだろうなぁ。ここのルート、記録があまり無いんだけど10年ぐらい前の動画には岩肌に木が生えていた。いつかここも崩れて全く通れなくなってしまうのかもしれない。

深南部、天国と地獄の差が激しい

鎌薙を抜けるとそこは天国。腰まで伸びた熊笹の原っぱが一面に広がっていた。

https://chigasaki-alpine.club/wp-content/uploads/2024/06/4b07a52320fb7c520322e0d712787dfb.mp4
不動岳に続く道もまた素敵。

GWなのに人は私たちしかいない!最高!

良い感じの木を拾ってきて、タープにしてみた!!

ちなみに夜ご飯は無印のカレーと無印の水で作るナン!ナン美味しい〜〜!

ちょっと電波あった

最終日、最高なテン場を後にして、自分の背より高い熊笹斜面をコンパスと地図を頼りに下る。

地図読み師匠Hくんに教わりつつ、木を目標に頑張って下る。

熊笹の背が高くて相手見失いがち

無事尾根に乗れたけど、尾根上も意外とわかりづらく(踏み跡消えがち)、地図とコンパスが手放せなかった。意外と六呂場山遠いな・・・。

痩せ尾根が続いて、こんな感じのプチ岩場もあった!下山も飽きさせないところが深南部good

六呂場山山頂は特に眺望無し。行きの林道ですれ違ったおばちゃんが一人で六呂場行くって言ってたけど、この山の山頂直下が激下りでザレザレもろ過ぎで中々ハードだった。それに尾根も広くて地図コンパス無いと確実に迷う。(ピンクテープがたまーにあるけど…)これが普通なのか、浜松民すごすぎる・・・。。

尾根広い・・・。読図難しい。

師匠に地図読みを教わりながらなんとか林道に到着!駐車場から六呂場山まではYAMAPにルートがあるけど、道はほとんど不明瞭だった。

黒い塊、全ておたまじゃくしの塊。

初めての深南部、見たことないような美しい光景の連続で大満足だった!また来年のGWも行きたい!

次はどこに行こうかと地図を眺めるのが下山後しばらく続きました。

40分で入れたさわやか

さわやかで今回の冒険はおしまい。

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