メンバー:海保、鈴木(投稿)
北穂指定地 17:15 → 取付 18:10 →北壁の頭 20:15→北穂指定地 21:15
初めての滝谷へ行ってきました。
稜線からひょいと下って岩登りだけを楽しむなんて滝谷に失礼だ!
出合から遡行して登るのでなければ観光旅行と一緒じゃないか!
と、ずっと思ってきたのですが、、
計画するたびに地震は起こるわ、様子をみているうちに休みは取りづらくなるわ、体力は加速度的に衰えるわ、稜線からアプローチして楽しんできた仲間が「毎年行きたい」と騒ぎだすわ、、
気がついたら出合から登ろうなんて気持ちはグレポンの如くあっさりと崩壊してしまい、あとには 既成ルートを登りに行くのと観光旅行との違いはどこにあるのか?? も説明できない自分だけが残ったのでした。
さて、初日はドーム北壁から。
出だしから膝は痛いし、涸沢岳ではしっかり雨に降られるしで、さすがに今日は入山だけかとあきらめていたが、天場に着いて設営を終えるころにはすっかり岩が乾いて、行かない理由がなくなってしまった(笑)
いやいや、二三歩歩けば息が切れて、あれ3000mってこんな感じだったっけな?とか、ストックの使い過ぎで腹筋つりそうとか、そろそろ日暮れだとか、探せばいくらでも理由はあるのだが、都合の悪いことには目をつぶるのも技術のうちかな(?)。
取付きにて。
滝谷で一番広い平地なんじゃないかと思えるくらい開放的。日没30分前の悲壮感がみじんも感じられないのは、疲れて頭がおかしくなってるから??
右ルートのチムニーの右手に、細めのクラックが下りてきているのが見える。
「あれにしましょう!」と即決の海保さん。
1p目、20m。じゃんけんで海保さんから。
まだフットホールドが濡れていてツルツル滑るし、カムを入れられそうなところは全部浮いている。
でもフリーで果敢に攻めていく。さすがです!
ハング下にあるハーケン固め打ちのアンカーまで。
2p目、20m。ハンドサイズのクラック。
岩が「ここを登れ」と言っている。夕焼けの雲海を眺めながら最高のフリークライミング!のはずが、バランシーな下部で早々に力尽きてしまった。入山のダメージは思っていた以上だったようだ。
結局、ヘッデンを点け、カム2セットの掛け替えでエイドし、文字通り息も絶え絶えになってクラックを抜けた。同サイズが続くのでわりとランナウト。
グレードはせいぜい5.10aくらいと思われるが、クラックが広がる中間部、オフセットが左右で入れ替わる上部とよくできた内容で、岩もカチカチに硬い。近所の岩場にあれば行列間違いなしでしょう。このラインを選んだ海保さんの眼力に脱帽です。
その海保さんは、1p目でハーケンをつかんでしまった悔しさを吹き飛ばすように、フリーを満喫して上がってきた。
3p目、20m。北壁の頭まで。
脆いし真っ暗だしで気が抜けない。
下降路がわからないのでロープをつけたたま偵察に行く。
このとき天場から見ていた仲間は、明かりが一つしか見えないうえに行ったり来たりしているので、遭難したかと思ったらしい。
心配かけてすみません!! でもとっても充実した時間でした…!
登山道へ復帰してしまえば、天場は目と鼻の先。小川山の仏壇岩あたりよりよっぽど近い。
暗く湿った谷底に落石の音がとどろくイメージとは正反対の、まさに観光旅行的な滝谷デビューでした。
明日も楽しむぞ…!

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