2023.01.21 足尾ウメコバ沢中央岩峰凹角ルート(栃木WCM)

山行報告

参加者: K、N、ボーイ

行程: 0700銅親水公園-0830松木ジャンダルム前ベースキャンプ-1005中央岩峰-1023登攀開始-1445;4ピッチ目-1630同ルート下降-1745ウメコバ沢出合

装備: カムC0.1-3/1セットほど(マイクロカム多め)、トライカム、クイックドロー×10くらい、50mダブルロープ、ハーケン少し

栃木WCM初日は大凹角ルートが指定された。同ルートは正月にも訪れたばかりだが、その1週間後に発表された概要で早速リベンジの機会がやってくることが分かり、楽しみにこの日を待っていた。

自分は顔見知りの神奈川のKさん、北海道から来たNさんと組むことになった。2人は昨年、ヒマラヤやペルーアンデスで素晴らしい山行をしてきたようだ。

同世代の2人の挑戦に心躍ると同時に自分も負けてられないなと刺激を受ける。

ひとり2ピッチずつリードすることに。直近で前半3ピッチは経験済みである自分は最後の5、6ピッチを担当することになった。

なお終了点は同行したNさんや幹事の方々によって昨秋に整備されたばかりのようだ。その為、冬季クライミングの記載とは少し異なるピッチもある。中間支点はボロいハーケンが数本のみであまり無い。

1ピッチ目はKさんリード。着雪はほとんど無い。前回はクラック内に氷が少し詰まっていたりしたが、溶けており夏のコンディションに近かった。陽が当たり、草付きの氷結も甘い。

2ピッチ目。Kさんリード。個人的には一番嫌らしく感じるピッチ。岩質は全体的に柔らかく、頻繁に削れたり欠けたりする。

3ピッチ目。10a/30mくらい。Nさんリード。グレード的には核心だが、リードは落ち着いて登っていきノーテンで越えて行った。

すぐ左側では久野さんが頑張っている。対岸見渡してもクライマーばかりでまるで運動会みたいだ。

古い終了点は撤去されており、2〜3人が立てるテラスにハンガーボルトあり

4ピッチ目。Nさんリード。Ⅳ+!?/50m。

出だしをボルダームーブで一段上がると左右2通りラインが取れる。リードは左のオープンブックに走るリスにマイクロカム固めて凄いボルダームーブで超えていったが体感M5〜6らしい。やはり斬鉄剣とか登る人は違うなーと。

5メートルほどの核心だが、自分はここは登れず右の凹角から。10aより全然難しいじゃん(泣)

自分はフォローで2回も落ちたので残置のある右の凹角から上がった。こちらは細かいがリスやカチが良い感じに配置されている。上部も非常に面白く、最もドライツーリングが楽しめる良いピッチだったが、ほかのピッチと相違なく難しい。

フォローで上がる最中に門限の16時を迎えて、終了を知らせる緑の旗が振られたので、懸垂3回で同ルート下降

今回も完登ならずだったし、リードすら回って来なかったが、今から考えればメインは懇談会だったし、まあ良しとしようか。

本当に会費¥1500でいいのか?と思うほど酒もご飯も次々出てくる

ほとんどの人は0時過ぎても飲み続けているし、何人かは星が綺麗だからという理由でテントも持ってこずに外で寝ちゃうし、強いクライマーは発想から違うのかなとか思った。

今回、各地から集結したクライマー達と厳しくも楽しい体験を共有できたり、ゆっくり話ができて、最近ちょっと下がりかけていたモチベーションを高めるには最高の機会となりました。

凄い人ばかりと聞いて、行く前はややビビっていたが、参加して心底よかったと思いました。主催者の皆さま素晴らしい企画をありがとうございました。

記: HB

コメント

タイトルとURLをコピーしました