2023.8.14-15 焼山・一ノ倉川〜焼山川

山行報告

参加者:小林、会員外1名
1日目:6:00 焼山登山口第1ゲート 〜 7:00 一ノ倉川入渓 〜 14:30 幕営地(1,330M地点)
2日目:6:00 幕営地 〜 7:00 稜線下降点 〜 8:30 焼山川合流点 〜 10:45 焼山登山口第1ゲート

台風7号の接近で北又谷を3日で切上げ下山するが、どうやら8/15までは北陸の沢は入渓できそうだ。予備日含めて8/16までのせっかくの夏休み、8/13下山後に小川温泉の休憩所で登山大系等を広げながら「どこに行こうかー」と計画を立てる。谷川、飯豊と色々考えたが、パートナーが以前から目をつけていて、山登魂さんのトがあった焼山・早川流域の沢登りに決定する。

焼山登山口は土日・祝日限定で5-17時の間は第2ゲートまで車で入れるということで、「お盆だからゲート開くでしょ」と期待しながら前日夜から第1ゲートで車中泊(のつもりが、暑くて寝れず…)しゲートが開くのを待つ。そして翌朝、ゲートは…開かなかった。。どうやらお盆は祝日扱いではない模様。ということで、気を取り直し第1ゲートから歩き始める。第2ゲートを過ぎ、自然に還り始めている工事道路を使い焼山川に降り、しばらく砂防堤を巻きながら川を下ると一ノ倉川との合流点に到着する。

朝7時に焼山川と一ノ倉川の合流点に到着

一ノ倉川の遡行を始めて1時間程するとゴルジュ帯がスタートする。ゴルジュ帯は両岸がかなり悪い草付きなので、基本は滝を登らないと遡行が出来ない。最初の滝は左から巻けたが、それ以降は覚悟を決めて登っていく。また、川が全体的に激ヌメりなので、フェルトソールの方が圧倒的に良かった印象でした。

最初の滝、ここは左側(右岸)を巻く
この川最大の滝、左にリス・クラックが豊富なのでプロテクションは問題無い、大岩の下で荷揚げ

ゴルジュ帯は小滝や淵が連続して楽しい遡行が続くが、中盤でこの谷の核心・激ヌメりの小滝を迎える。パートナーは淵を泳いで取り付き、難しいムーブのクライミングで側壁に取り付き、激ヌメりのトラバースをハーケン・カムを決めながらフリーで抜けて行くナイス・クライミング!一方小林は…迷わずマイクロトラクションを取り出しユマーリング。(自分がリードだったら、確実にハーケーン打ち込んでのA0だっただろう。)

パートナーはフリーで突破、ナイス・クライミング!

ゴルジュ帯も後半に入ったがロープを出す滝が続き、全然トポが無いのが不思議なくらい多彩な登攀が楽しめる。(遠征を通じて北陸の沢の奥深さを感じる山行だった。)

泳いで取り付き、チョークストーン下にジャムを決めて流心を這い上がる
ここはチョークストーン下からビレイ、ハング奥の天井にカムを決めて、体を一度出しながらジャムを決めて登る
いよいよゴルジュ帯も終わり

ゴルジュ帯を抜けると打って変わって明るい渓相となる。もうどこで泊まっても良いので幕営地を探しながら遡行するが、1,230M地点に整地された適地(山度魂の幕営地?)を見つける。「ここ使わしてもらおっか⁉️」って話になるが、よくよく見ると周りに薪が全然見当たらない。。気を取り直して遡行を再開し、1,330M地点の二俣を幕営地とする。ここは薪も豊富!酒を飲みながらまったりと沢旅最後の夜を楽しむ…つもりだったが、夕方にはヌカカ、夜には蚊の強襲を受け、4日目の眠れない夜を過ごす。。

1,330M地点の幕営地
台風の影響か風がかなり強かった

最終日は4時半起床、6時出発とする。幕営地で分岐する二俣の左俣を稜線まで詰める。川床はヌメるが薮もそこまで酷くなく、最後はちょっと悪い草付きを登って稜線(1,700M地点)へ。稜線からは水無谷の沢筋を下降する予定だったが、明瞭な獣道があったので使わせてもらう。

最後の詰め
獣道を下降して水無谷の源頭へ到着

水無谷上部は涸れ沢となっていて、しばらく下降すると懸垂下降が必要な滝15M、20Mと続く。ここは滝上部の木でしっかりした始点が取れる。その後スノーブリッジが現れる頃から水流が出てくる。側壁からも湧き水があり、だんだん水流が多くなってきたところで最後の25M滝が現れる。残置ハーケンを使って懸垂下降するが、雪解け水の流心を下降するためメチャメチャ寒い。50Mダブルロープ1本しか持ってきてなかったので下まで届くか心配だったが、数メートル残しで問題なく下降が出来た。

小雪だった2023年でも夏まで残るスノーブリッジ
側壁から湧き出る水
最後の懸垂下降、寒ーい!

その後は砂防堤も現れ出し、土砂監視システムのある堤防から作業道(←とはいえ、かなり自然に還ってる)に上がる。後は登山道を下山して無事に駐車場に到着して山を降りるが、途中に茅ヶ崎山岳会恒例の5月山菜山行でお馴染みの「ゆのかわうちキャンプ場」を見つけてビックリ!

ゆのかわうちキャンプ場

下山後は渋滞を避けて夜ドライブするつもりだったので、糸魚川の酒蔵で酒を買って帰ろうするがお盆休みの模様。仕方ないので妙高・燕温泉で露天風呂に浸かってからの帰京となりました。充実した夏休みでしたー!

遡行ルート

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