- 参加者: 小林大、ボーイ、タナミー、Kさん、パイセン
- 天候: 晴れ
- 食事処: ハングリーハングリー;洋食屋。名物のナポバーグが美味しい。作並駅から車で15分
- 温泉: 名湯と名高い秋保温泉は至近だが、立ち寄り湯はほとんどない。秋保温泉共同浴場か、少し離れているが市街地のやまびこの湯は広々としている
ダヴィンチ、ベンジャミン・フランクリン、フォン・ノイマン、アルキメデスなど、天に二物も三物も与えられた”万能人”は、人類の歴史上幾人か存在したが、その先駆と言えるのは、ヘレニズム期の博学者エラトステネス(276BC-194BC)ではないだろうか。
ムセイオンの館長を務めたことでも知られる彼の功績は経緯度、音階、素数など多岐に及び、当時の人々は「世界で2番目に物事を良く知っている人」という敬意を込めて、“ベータ”というあだ名で呼ぶようになったという。
あるいは、好奇心のままにあらゆることに関心をよせては所詮どれも二流、中途半端でスペシャリストたる”α”の後塵を拝するのみ、という皮肉からでしょうか……
“BETA”というクライミングジムが新宿、曙橋にある。ここはボルダリング、マントル壁、リードクライミング(だいぶ短いけど)、クラックとなんか色々あるが、特に異彩を放っているのは国内ではたいへん稀なドライツーリングが楽しめるジムであるということでしょう。
今回は、普段からベータなどでのトレーニングやコンペに精を出している熱いドライツアラーの皆さんのご好意に甘えて、これまた希少なドラツーのゲレンデである仙台、鎌倉山に訪れてきました。
調布インターから5時間ほどのロングドライブで仙台市内へ。鎌倉山へは「もしもしピット」が事実上の駐車場になっているそうな。作並駅からも至近なため、関東から新幹線や夜行バスなど公共交通機関で行く人もいるようだ。
地元の方々にとっては良き里山のようで、たくさんのハイカーで賑わうほか、マルチピッチクライミングのルートもあるようだ。のでドラツー組以外のクライマーもそこそこ多かった。
現地クライマーのU山さんと合流し、25分ほどのアプローチでメインのエリアへ。
私と大善さんは外岩ドライは初。
まずは一番”易しい”小ハングルートD6をトライ。短いが、いきなり130度ほどのドッ被り…。ここで外岩の洗礼を受けて、ドラツーが嫌になっちゃう人が多いそうだ…。
ここは二日目までに関東勢は全員RPできました!
ベテランのタナミーさんとU山さんは、はやてD10をトライ。強傾斜をフィギュア4・9を多用し登っていく。こんなの人間が登れるのか…。手登りでは5.13bぐらいだとか…。
大善さんは、つばさD7を一便目からリードトライ。登山靴にも関わらずヒールフックをうまく決めるなどハンデを感じさせない登り。あわやフラッシュ!と思いきや終了点間際で惜しくもフォール。しかしナイストライでした!
私はパイセンと、こまちD8をトライ。最初はトップアウトすら出来なかったが、二日目にはトップロープでノーテンで登れた。次は絶対にRPしたい。
二日目には、地元勢のレジェンドK澤さん、若手のT澤さんも合流し賑やかなセッション日に。
東北のアイスクライミングやヨセミテの話も刺激的で面白かった。
K人さんもつばさをRP寸前まで持っていくが、惜しくも宿題に…。
各々収穫も、幸運にも(?)宿題も残せて、リベンジのためトレーニングを積む良いモチベーションが出来たはず。来月また行きましょう!
2位じゃダメなんですか?ダメなんです。とかく我々フルタイムクライマーは、夏は沢登り、冬は氷壁、春秋はトラッド、スポーツクライミング等々、興味の赴くままに「広く・浅く」になりがちですが、どうせやるならオール5/オールAを目指そう!
そのくらいの気概で取り組んだ方が、何事も楽しめるのかもしれませんね。個人的にドラツーは特にどハマりしそうですが…
記: ボーイ
コメント