- 参加者: H、M、KGM(他)
- 天候: 0/-6℃(中尾高原口)ずっと雪
- 行程: 0700中尾高原口駐車場発ー0840クリヤ谷岩小屋0940-1105注文左取付き-1525三ピッチ目スタート-1715取付き
- 使った装備: アイススクリュー17センチ×1、13センチ×5くらい、10センチスクリュ-×1、イボイノシシ×2、ピトン(アングル、ナイフ薄め)、カムC0.3〜4くらい、トライカム1セットなど。スクリューは短め多めの方が無難
あまり登ったという話は聞かないが再登者の評価は高い注文左[5.8/M5+/WI5]。行ってみたら錫杖らしい痺れるミックスの好ルート。期待以上に充実しました。
北沢はいつも入るのに躊躇する。この日も北沢大滝から頻繁に雪崩が出ていた。錫杖は降雪時とピーカンの時は要注意(特にルンゼ系)。高曇りが最も良い。
注文左というが、実際は注文の多い料理店のだいぶ左な印象。注文の取付きから100メートルほど北沢を詰める。
幸せ未満のハングを通り過ぎて、北沢大滝の出合付近が取付き。胸くらいまでのラッセルが大変だった。
□ 1ピッチ目 平井リード 5.8/40メートルくらい
見た目は簡単そうに見えるが…。
実際は傾斜は垂直に感じるし、登攀距離も思いのほか長い。クラックは凍りついてカム類は使えず、支点はほぼスクリューのみ。
ベルグラと剥がれそうな氷ばかりで、10cmスクリュー決めてから5mくらいまともなプロテクションが取れないなどメンタル的に結構きた。
しかしテクニカルなミックスクライミングで難しくとても面白い!
上部雪田はラッセル&雪壁崩しでこれまた大変でした。終了点は残置ハーケン+カムなど。
□ 2ピッチ目 Mさん 5.6/30メートルくらい
ハングから左まわり。実は右周りがクラシックラインらしいが、冬は迷わず左からでしょう。
ここも簡単ではないし面白い。出だしのボルダームーブ〜広めのクラック、最後はアイスクライミングで雪壁に抜ける。ピナクルが終了点。残置スリングあり。
□ 3ピッチ目 KGMさん 5.8
核心といわれるピッチ。雪や頼りない氷が詰まっておりプロテクション取りが難しそう。今回は時間切れで途中敗退。ハーケン打ち足したりして2ピッチの同ルート下降で取付きへ。
冬季クライミングのトポに載っているとおり、短いが強いメンタルと様々な技術が要求される好ルートでした。
こういうルートをサクッと登れる人が強いクライマーといえるのだろうなとか思いました。良いルートなので改めてチャレンジしたい。
記: 平井
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