10/10-12 宮崎クライミング

山行報告
  • 期日:2020-10-10 ~ 12
  • 山域:宮崎県比叡山、雌鉾岳
  • ルート:比叡山Ⅰ峰第一スラブ(10/10)、雌鉾岳大長征ルート(10/11)、比叡山Ⅰ峰ニードル左岩稜(10/12)
  • 参加者:武藤、宮崎(投稿)
  • 天候:晴

ずっと行ってみたかった宮崎の岩場に、武藤さんにお付き合いいただいて行ってきました。
首都圏からのアプローチは、湘南地域から羽田空港まで1時間、羽田-宮崎間が2時間、宮崎空港からベースとした日之影町周辺までは2時間程で、2泊3日でもなんとか許容範囲だと思いました。
宿泊は日之影町の民宿を利用しました。日之影にはボルダーのエリアもあるようで、クライマーの利用もちょこちょこあるようです。町内には旧駅舎を利用した温泉施設もあり快適に過ごせました。

岩場はマルチ主体で、クラックのルートもあるのでカムは2セット用意しました。
ロープは、ルートの都合上60m2本で行きました。

10/10 羽田空港(6:40)→宮崎空港→比叡山Ⅰ峰第一スラブ・ノーマル
初日は、比叡山に着いたのは昼頃でした。
お手頃そうな第一スラブに取りつくことにする。
「千畳敷」近くの駐車場から取りつきまではアプローチ1分。
武藤さんリードで取りつくも、終了点には第3スラブの表記。
どうやら間違ったようで、左方面の草付きにトラバースして軌道修正。

正規ルートのに復帰すると、やさしめのフェイスを1ピッチ、高度感のあるカンテ状(快適)を1ピッチ。その後の「亀の甲スラブ」がルートの核心。
最終ピッチは、ノーマルとスーパーに分かれるようですが、今回はノーマルへ。
楽しく登れるグレードで、ピンもそこそこ、カムを使えるところも随所にあるので、初心者のマルチピッチの練習にもぴったりなルートでした。

トップアウトして、登山道から「比叡山」の石碑から下る道から駐車場に戻りました。
石碑から駐車場までは20分くらい。

10/11 雌鉾岳大長征ルート
今回行ったルートの中で一番印象に残ったルートで、今まで登ったマルチの中でも1、2を争うぐらい良かったと思えるルートでした。
事前情報からボルトが少ないとは聞いてましたが、本当に本当2から3本ぐらいしかピンが無いので、
時折現れるフレークや穴に無理やりカムをねじ込むしかない(笑)。

アプローチは鹿川キャンプ場から。ここをは初日に登った比叡山から更に車で30分ほど走った先の上鹿川集落の更に先にある。岩場へはキャンプ場から40分くらい。

今日も1ピッチ目武藤さんからスタート。
中央バンドまでは4ピッチ。
Ⅲ級Ⅳ級なのだが、ピンが少ないのでどうしても慎重になってしまう。
30mでボルト1本しかないピッチもあった!

中央バンドに乗り、3ピッチ。よく写真で見るトラバースのハイライトだ。
「大長征ルート」は、ここまでは「美しいトラバースルート」と同じルートをたどる。「美しトラバースルート」の最終2ピッチはグレード以上の難しさで、通常は人工になってしまうとの事。
確かに「美しいトラバース」ルートの方を見てみると、非常に近い間隔でボルトが打たれていた。

「大長征ルート」は、「美しいトラーバースルート」と別れ、スラブの右端の大滝左ルートの2ピッチへと繋げて登る。
この大滝はつい最近、冬季にアイスで初登されたばかりだと後でロクスノで見た。
大滝左ルートの2ピッチが「大長征ルート」の核心となり、それぞれ5.6、5.7だが、ボルトは2~3本しかなく、細かいスラブでグレード以上に緊張した。

最後は、1ノ坊主から3ノ坊主まで辿り、1ピッチ懸垂してフィックスロープのある下降路まで降りました。12ピッチの長丁場で、充実したクライミングが出来ました!

宿に戻る帰り道、せっかくなので、この素晴らしいルートの開拓者の方を訪ねてみよう!という事にな上鹿川集落の庵・鹿川に三沢氏を訪れました。突然の訪問にも関わらず、快く応対していただき、貴重なトポも譲っていただきました。

10/12 比叡山Ⅰ峰ニードル左岩稜→宮崎空港(18:40)→羽田空港
最終日は、人気ルートだというニードル左岩稜へ。これまでの土日2日間は、岩場では誰とも会う事が無かったのに、なぜか平日のこの日は、同じルートに3パーティが集合(笑)
ここはクラック主体のルートで、特に私達が登った前半3ピッチはカムを2セットは持っていかないと恐ろしいことになる。。。

1ピッチ目は、左のフレークをたどるバリエーションもあるが、今日はオリジナルルートから。
2ピッチ目は、フレークを登る5.8との事!だが、それより全然難しいし、悪い。
残地のナッツを使いチョンボしてなんとか核心を抜ける。。。
3ピッチ目は、快適なクラックからニードルの頭へ。ニードルの頭からは、周辺の気色が一望できて、風が通り気持ちいい。
本来なら、ここから右側に懸垂して、後半のピッチへと繋げるのだが、先行パーティも登っているし、何より飛行機の時間もあったので、ここで切り上げることに。
取付きまでは、ニードルの頭から左方向に懸垂すればすんなり戻れたようだが、同ルート下降してしまったため、ロープが岩角の引っかかり登り返したりで結構大変だった。。。

空港に戻る道すがら、「おぐら」で宮崎名物のチキン南蛮をいただき帰途に着きました!
宮崎の岩場はスケールが大きく、色々なルートがあるようなのでまた是非行きたいです。
ご一緒いただいた武藤さん、どうもありがとうございました。

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