2020/11/15 救助講習会B-2岩場救助入門コース

技術・装備

■参加者 上荒磯、吉武

神奈川県山岳連盟主催の救助講習会に参加しました。

B-2岩場救助入門コースはB-1岩場救助コースに必要な基礎的ことを学べるコースです。(B-1コースはとても人気で今回はキャンセル待ちでした)

 

*まだ勉強中なので記載表現に間違いがあるかもしれないことご了承ください。

B-2岩場救助入門コース主な内容

・ロープの結び方の違い

・自己脱出

・支点の取り方

・インフィンガーノット

・救助支点

・1/3引き上げ

 

 本ブログでは、上記から抜粋して紹介したいと思います。

 

ロープのいろは – ノット/ヒッチ/ベントの違い

各結びの違い:

  1. ノット ー ロープ一本で成り立つもの 例)エイトノット
  2. ヒッチ - カラビナなどをつけることによって成り立つもの 例)クローブ、ムンター、プルージック、ガース
  3. ベント - ロープとロープで成り立つもの - 例)シードベント(ロープの径が異なる場合にも対応)、フィッシャーマン

マッシャーやクレイムハイストに使うスリング等は、ロープの径の半分の径のものや、中が空洞になっているものがフリクションが効きやすいらしいです。

 

フリクションヒッチの種類 :

  1. マッシャー - スリングをロープに巻き付け、両端をカラビナに通したもの→上下にフリクションが効く
  2. クレイムハイスト - スリングにロープを巻き付け片側の末端を他方の末端の輪の中に通し通した側をカラビナにかけたもの→輪に通した反対方向にしかフリクションが効かない
  3. プルージック - 1本をロープに巻き付け違う方の輪に通す→片手でできて、上下にフリクションが効く

 

自己脱出

リードをビレイ中、もしもリードに何かが起こりビレイを解除しなければならない場合

  1. メインロープをビレイステーションにクローブヒッチで固定(バックアップの要素)
  2. リードをしっかりとビレイ(ロープを張る)
  3. 仮固定
  4. メインロープをクレイムハイストでビレイステーションに連結
  5. クレイムハイストをできるだけ遠ざけて(リード側に近づけて)
  6. ビレイヤーにかかっていたテンションをクレイムハイストに移す
  7. 仮固定を解除(ビレイは解除しない)
  8. ビレイ機よりもリード側のロープでエイトノットをつくりビレイステーションに連結(バックアップ)
  9. ビレイを解除して自己脱出

 

 

 

 

仮固定

ここでは講習で習った3通りの仮固定の仕方を紹介します。

  1. ビレイ機のカラビナを通してクローブヒッチ
  2. ビレイループを通してクローブヒッチ
  3. アメリカのクライマー考案の仮固定

ここで一番大切なことは↓この形↓を常に保っているということです。

いっちゃん大事!!!!!!

1.ビレイ機のカラビナを通してクローブヒッチ

上の形を保ったままビレイ機のカラビナに下側のロープを通す。この時、左手はしっかりと固定したまま!!

通したロープを上に持っていき上側のロープの下から上に被せて輪に通す。左手を放してもビレイが成り立っている状態にする。→ここまで来たら左手を放してもOK。

 

上に持って行って上側のロープの下から上に被せて

 

輪に通す→するとクローブヒッチに!(説明しずらいですね。。。)

末端にカラビナをつけて完成!

2.ビレイループを通してクローブヒッチ

同じ要領で初めにビレイループを通したものがこちら!

カラビナにロープが通しずらい場合に有効ですが、実際のビレイループは引っ張られている(ループが細くなっている)状態なのでやりづらいかも。。。

 

 

3.アメリカのクライマー考案の仮固定

完成形はこんな感じです↓ 

はじめに、、、

2.と同様にビレイループを通す。この写真で見えている輪の奥に見えるロープを手前に引く。

 

こんな感じで引き出す。*この写真ではビレイ機の下側抑えていませんがまだ押さえておいてください!

 

引っ張って締める。こうなるとビレイ機から手を放せます。

引っ張り出した先は適当にビレイ機の上側に括っておく。

括ったさきにカラビナをつけて完成!

 

もう一度書きますが、一番大事なのは↓この形↓を作っていること!この形が崩れなければOK!

 

 

 

 

インフィンガーノット

インフィンガーノットとはロープの途中の八の字のようなもののことです。八の字だとねじれたり、結び目が硬くなったりするのを避けるための結びで、登ってくる人の足掛かりなどに使えます。

輪を下向きと上向きどちらにでも作ることができ、ここでは下向きを紹介します。

ここでは下向きの輪を作りたいので、上側のロープが輪の交差の上になるように輪を作る。(輪を作りたい方向と逆側のロープを上にして輪を作る)

輪の交差が上の方のロープに輪をかける。

 

輪がロープを一周するように巻き、

交差直後の輪に輪を通す。(輪ばっかりでなんのこっちゃ分かりませんが、写真をご参考ください。。。)

いえい完成!

 

 

 

では、分かりやすく動画で!

https://chigasaki-alpine.club/wp-content/uploads/2021/02/blog2.mp4
写真より先にこっちを見せろって話。。。はるちゃんカットしたよ✌

 

 

 

  

★講習のハイライト★

自己脱出完了の図

常にテンションがかかっている部分については、環付きカラビナでなくてOK。例)自己脱出時の、メインロープをクレイムハイストでビレイステーションに連結している箇所など。

 

 

 ★感想★

閉会の際にどの指導員の方も仰っていたように、勉強しただけではなく、いつでも使えるようになるまで反復練習することが最も肝心だと思いました。練習する、人に教える/確かめ合うことが万一の時に落ち着いた行動・人命救助につながりそうですね。

講習会前に、こんないい天気の日は山に行きたかったなぁ、、、と思っていた浮気心を帳消しにするような、充実した内容の講習会でした!基礎を確実にして来年はぜひB-1に参加したいと思います。

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