2024.01.01-01.03 涸沢岳西尾根

山行報告
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

期日:2024-01-01(月)-03(水)
山域:北アルプス涸沢岳
ルート:涸沢岳西尾根
参加者:よしたけリーダー(投稿)、はまだまさくん、海保とーちゃん
天候:1/1曇りのち晴れ、1/2曇りのち晴れ強風、1/3高曇り
行程
【1/1】新穂高8:40発ー白出沢ー幕営2400m付近14:40(16時頃地震)
【1/2】幕営2400m付近4:35ー蒲田富士6:45ー涸沢岳9:25ー穂高岳山荘9:45ー停滞11:35ー幕営2400m付近14:30
【1/3】幕営2400m付近6:10ー白出沢7:40ー新穂高9:30

(結果的に)使わなかったギア:スノーバー、ロープ、ワカン、赤旗

【1/1】アプローチ

●新穂高8:40発ー白出沢ー幕営2400m付近14:40(16時頃地震)

もともと12/31-1/3の4日間+予備日で涸沢岳西尾根~奥穂~西穂の縦走予定だったが、大晦日が標高1600m以下で雨予報。雪ならまだしも雨は絶対嫌だったので、とーちゃんを説得して元旦スタートの奥穂ピストンに変更した。

木々は雪化粧されてきれい


穂高平小屋は空いていた

もうここでリーダーはへばっている
白出沢出合

数パーティーを出合までで追い越し、年末年始だから涸沢岳西尾根は人気だなぁと思っていたが、彼らは同じルートではなかったようだ。

急登がはじまる

トレースがしっかりとあり、がっかりしている様子のメンズたち。笹で歩きづらいが、登りはアイゼンを付けずに2400mまであがった。「最近山に行けてないから」とか言っていたお父さんに、若者二人は置いて行かれる。

 リーダーがかなり遅れをとっていた。待ってくれていた2人に「どれくらい待ちましたか?」と聞いたら、「そんなに待ってないよ」とデートみたいなこと言いそうだったため、正直に言ってくれと伝えた。いやぁ荷物重たいのしんどい。。。

2400mの台地少し手前に良いところがあったので、そこを幕営地とした。着くころにはガスを越えていて、綺麗な雲海に周りの山々が見渡せる。そして暖かい!

 

暖かいし、天気もよいので外でご飯を食べることに

 これだけを楽しみに登って来たんだ、、、

 そう、元旦の夜メニューは、「SUKIYAKI」!!!
まさくんは車出しお願いしているし、でもとーちゃんは大先輩なので食当もブログもお願いしづらかった。とーちゃんにお願いしやすいことはただ一つ、「いい肉、見繕って!」

すきやきをそんなに食べたことないというまさくんは、すきやきの美味しさを感動してくれたようだ。そう、茅ヶ崎のすき焼きはおいしいのよ!特に1枚づつフィルムに包まれた肉はな!!!

アーベントロートも綺麗

すき焼きの野菜を煮込んでいる時に大きく揺れた。思わず外だけど火を止めた。周りで雪崩の音はしないけれど、明日は雪崩に警戒しなければ。
寒くなってテントに入ってから、ラジオで石川県に大きな地震が起こったと聞いた。下山してテレビで映像を見るまで、被害の大きさは耳からだけでは想像できなかった。

 ので、多くの友だちから心配のLINEが入っていたことには下山してから納得した。

 

 

【1/2】アタック

●幕営2400m付近4:35ー蒲田富士6:45ー涸沢岳9:25ー穂高岳山荘9:45ー停滞11:35ー幕営2400m付近14:30

実は2-3人用テントポールの袋に4-5人用のテントポールが入っていたためテントがたてれるか微妙だったのだが、文殊の知恵でそりなりに立てることができた。このポール事件で、西穂までの縦走案が消えていなかったお父さんも落ち着き、1/3の天候悪化予報も相まってこの日はアタックにしてテン場に戻ってこようというとこになった。穂高岳山荘に泊まるという計画を立てていたのだ。

  

蒲田富士に日の出位に着ける様テン場を出発し、支尾根で迷いそうなポイント(JPと南稜)も確認する。2600mあたりから南から吹き付ける風が強くなってきた。

まさくんの携帯のアラームが6時を知らせる

Fixロープが張られるJPのすぐ後にくると、前方から2人降りてくるパーティーがいた。その後にもうひとパーティー。蒲田富士から風が強いため撤退するとのことだった。

https://chigasaki-alpine.club/wp-content/uploads/2024/01/IMG_9085-2.mov

 あぁ、じゃぁうちらも敗退か?と思っていたらとーちゃんから「飛ばされそうだったら言って」と言われ、一番体重が軽いリーダーを真ん中にそのまま前進(最悪飛ばされても気づける様に)。わたしは蒲田富士であまりの風に目が開けられず、ここでゴーグルをつける。風で雪庇の向こう側に飛ばされない様にザックをできるだけ小さく体に付け、時折耐風姿勢を混ぜつつF沢のコルを目指す。

 

 

 

 

両雪庇あたりは少し風が弱くなったのでよかった。

 

F沢のコルのあと 岩稜から右側の雪面を行けそうか(雪崩の危険性を)確認

 

 

  

視界が悪く、急な岩稜を風に耐えながら登る。あれ、わたし何してんだろうと何回思ったか分からない。笑
わたしは南からの叩きつける風に右半身がやられそうだったので、ダウンまで着用。

わたし以外ゴーグルつけてないの意味わかんないと思ってた。
https://chigasaki-alpine.club/wp-content/uploads/2024/01/VID20240102082131-1.mp4
風と寒さで携帯もガクガクしとる笑

 

微妙な傾斜をトラバースしていく、涸沢岳まで意外とかかる、、、

 

岩稜帯~涸沢岳までは、万が一態勢が風で崩れても谷底まで落ちてしまうような傾斜ではないので、ただひたすらに進めばいいだけ。

 涸沢岳について、「やっと帰れる!」と思った。奥穂まで行く計画だったが、とりあえず休息のため避難小屋に行くことにする。まさくんのサングラスはがちがちに凍り、視界が激悪だったとか。。。

涸沢岳のこの標識まであがるのも億劫だった

小屋が開いていたことに安堵して、風がおさまるまで2時間ほど停滞した。
中にはカメラを抱える仙人さんがいた。

行動食をいっぱい食べて、動きたくなくなる前にテン場に帰ることにした。
そう奥穂はあきらめたのです。いやあんな風だと諦めざるを得ない。

奥に見える奥穂

昼から晴れてきて美しく見える奥穂に後ろ髪を引かれているメンズ(特にとーちゃん)。いやいや無理だってば、涸沢岳に来ただけでももう十分よ。。。

視界も良好になり槍までみえる
風がなかったらきっとめっちゃ楽しい、、、

 

風があっても視界あるだけでこんな楽しいの?
帰りは左半身に風が吹き付ける
こちらが両雪庇、一か所だけ雪庇を乗り越えるところがあった
青の中に青がいる

JPまで来ると風が落ち着き、一息入れる。天気が良く暖かいので長い時間景色を楽しんだ。
涸沢岳から2時間程度で帰ってこれたので、奥穂まで行けたんじゃないかみたいなこと言っていたと思うが、もう聞こえないふりした。

何張か張れそうな2400mの台地

 14:30にテン場に戻ってきて、メンズふたりは「奥穂がOXOOXO、、奥穂まで行けたんじゃXXXOX」とかまだ言ってる。すき焼きの楽しみはもうないが、まさくんがこの日のために用意してくれたラジオからいいBGMが流れる中、ゆっくり水を作ってフリーズドライを食べて、翌日のお風呂を楽しみとした。

 

【1/3】下山

●幕営2400m付近6:10ー白出沢7:40ー新穂高9:30

昨日と打って変わって風もなく、下山は暑い!オーバーパンツも脱ぎたくなるほど。登りは4時間くらいかかったのに、1時間半で降りてしまった。

早く帰りたいです!

 

まだ帰りたくないです!

 

穂高平小屋から復習をした

凍った林道を若干滑りながら下って、新穂高までケガもなく到着!

 

「平湯の湯」から「ひらゆの森」の温泉縦走、洋食レストラン「ポム」で〆て、正月山行を終えました。

行動食のすすめ:
●練乳→飲み物
●すあま→1つ12個入り300円70キロカロリー
●豆大福→イオンにはだいたいある

 

練乳は舌につけずに喉まで一直線に飲むことがコツだと教えてくれたまさくん
Windyではしゃいで仮眠し損ねたとーちゃん
正規の赤旗を道中でみつけパクリそうになったリーダーですが、楽しかったです!

コメント

タイトルとURLをコピーしました